みんな、人づき合いに悩んでる Vol.2【家族の悩み】

暮らしのおへそ
2022.06.14

『暮らしとおしゃれの編集室』で人間関係に関するアンケートを実施。たくさんのお悩みが寄せられました。アンケートの回答で多かったのは、家族にまつわるもやもや。編集部に寄せられたみなさんのお悩みをご紹介します。

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親や子どもに
イライラ


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義母はいい人で、とてもお世話になっていますが、親切が暴走しすぎて、おせっかいに感じることが多々。私がきちんと断れればいいのですが……。日頃お世話になっているのに、悪く思うなんて……とも考え、悶々
(なる・41才)


今振り返ると、小さい頃から母に頼られ依存され続け、コントロールされていた気がします。無意識に母親の期待に応えるべく頑張ってきましたが、大人になって、違和感を覚えるように。はっきり言いたいけれど、母親も高齢になり、今更言うのもなんとなくかわいそうな気がして悩んでいます
(hal・47才)


私は長女で、要介護の実父(別居)がいます。病院のつき添い、ケアマネさんやヘルパーさん、施設の方、その他父の介護に携わっている人たちとの打ち合わせ、すべて私の仕事です。妹(独身)は遠くに離れていて、共働きの弟夫婦のところにも小さい子どもがいるので、忙しいのはわかりますが、何でも私なの? ともやもや。夫婦ふたり暮らしで、半分ボランティアのような仕事をしています。子どもたちも独立しているので確かに時間はあります。でも何かあれば私。弟や妹に相談しても「よろしくお願いします」だけ。たぶん暇な主婦だと思われているのでしょう。そんなもやもやした気持ちのまま、父に会うとつい八つ当たりしてしまい、悪いのは父じゃないのに、と落ち込みます。いっそのこと弟、妹とは少し距離を置こうかな、ほかに兄弟はいなくて、父のことをみるのは最初から自分ひとりだけと思っていたほうがラクなのかな〜と思ったりもします
(はこ・58才)


男の子2人の母です。年齢と共に悩みがなくなるのかと思っていましたが。自分と子どもたちとの境界線がうまく引けずに、言いすぎたりイライラしてしまうことがあります。相手を尊重して上手な距離感でお互い心地よくやっていきたいと模索中です
(直子・46才)


次女が2人の孫を連れてしょっちゅうやってきます。多いときは1か月のほとんどうちにいるのではないかというくらい。来てくれるのはうれしいことではありますが、娘はうちに来るとほぼ何もしないので、私自身仕事を持ちながらの孫たちのお風呂、食事作り、大量洗濯に追われて自分の時間は全然取れず、ヘトヘトになります。長女は自分の時間を削ってまでやることはないと言いますが、来てくれるなとも言えないし、娘に息抜きをさせてあげなければとも思うし……。孫たちが小さいうちはと考えてもいますが、もうそんなに若くもないし、自分のやりたいことをもっと楽しみたいとも思います。とても悩ましい毎日です
(shoko・61才)

 

心理カウンセラー・前田利恵子さんのひとくちアドバイス>

まず、冷たくても何でもいいからみなさんに思ってほしいのは、自分が生きている人生の主人公は、自分自身だということ。自分の人生を明日からお母さんに代わってもらうことはできません。だから冷たいと思われようが、自分を主人公にしてものごとを考えないと無理が生じてややこしくなっていきます。家族に対してもイヤならイヤだって思っていいんです。高齢であっても子どもであってもひとりの人ですから、尊厳を持ってきちんと自分の意見を伝えること。介護や同居など、イヤなものはイヤでいい。罪悪感を持たず、まずは「イヤだ」という自分の気持ちを抱き締めて認めてあげてください。そのうえで親のことをどうするのかと決めていきましょう。

 

『人との距離を、整える』より
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一田憲子さんと編集担当キムラが「人との距離」をテーマにおしゃべりしています!ぜひ聴いてみてくださいね。

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Profile

前田利恵子

Rieko Maeda

(株)MOF代表。心理カウンセラー。自身の経験から医療と家族の心理ケアを専門とし、夫婦間・家族のファミリーカウンセリングや思春期の子どものカウンセリングなど個々の心理カウンセリングまで幅広く行っている。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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