ヘナのパワーで髪だけでなく体の疲れをデトックス! vol.2
今月の先生「ヘナサロン アッターリー」中村祐子さん
「ヘナサロン アッターリー」で使用しているヘナは「IPM」というブランドのもの。こちらはインドのラジャスタン地方の農場と直接契約し、良質なヘナの葉のみ収穫直後に乾燥させ、粉砕させて真空パッキングしたものを使用しているそう。
ひと言に「ヘナ」と言っても品質はさまざまで、中には混ぜものがあったり収穫直後の品質管理が悪かったり、あるいは化学染料や防腐剤などの添加物があったりして、ヘナ本来のよさが薄れているものも多いそうですが、こちらは添加物不使用で、その品質はお墨つき。ちなみにこのヘナパウダー、シャンプーや入浴剤として活用することもできるそう。
田中は比較的白髪が少ない体質だったりもして、実はこれまでヘナを試す機会も知識もほとんどなく、まったくの初心者。「何とな~く、自然派で体にもよさそう」というイメージばかりでしたが、中村さんのお話で認識を大いに改めました。それでは、いよいよ「ヘナトリートメント」を実際に体験してみます。
まずは「美らさーやな」というオイルを使って、頭皮をもみほぐし、ツボを押すヘッドケア。こちらはアーユルヴェーダの視点から、伊豆大島の椿油、南アフリカ産のごま油、インド産のアンマロク果実、奄美大島の春ウコンを原料にして作られたオイルで、これでまず頭皮の血流を促すのです。
は~極楽……。少ない脳みそを酷使する毎日なので、頭をもんでもらうと途端に脱力してしまいます。中村さんの力加減も絶妙なので、うっとり。「田中さん、頭皮やわらかいですね~。すごくいいですねー!」。え! 本当ですか! 身体の部位が褒められることが少ない人生だったので、たとえ頭皮でも褒められるとうれしい。「頭皮がやわらかいといいんですよ。固いと抜け毛、白髪の原因になりますし」。逆に言うとオイルでのマッサージは、頭皮をやわらかく保つのに、効果的なのだそう。
ヘッドケアが終わったらいったんここで髪をお湯で流し、髪の毛が濡れた状態に。ここから、ヘナパウダーと「スパイスアーマラキーパウダー」というものを4:1の割合で混ぜたものにお湯を加え、ゆるいマヨネーズくらいのペースト状にしていきます。
アーマラキーパウダーとは、鉄分、ポリフェノールなどのミネラルや、ビタミンCが豊富なアーマラキー(アムラ)という果実から作られたハーブパウダー。アーマラキーは別名「若返りハーブ」と言われており、抵抗力、免疫力を上げると言われているとともに、ヘナの発色を助けてくれるそうです。
いよいよこちらを、頭に塗っていきます。ご覧の通り、明るい若草色といった感じでしょうか。若いときでもこんな色に染めたことはないので、何だかちょっと、不思議な感じ。ヘナは薬草のような抹茶のような、独特な植物の香りがして、鏡の向こうには、大きな桜の木。何だか自分が植物の一部になったような気がします。そして「今私は、植物の力をいただいているんだな……」ということが、しみじみ実感されてきます。
神奈川県川崎市高津区久本1-16-27 パレスドレオナールⅡ 202
TEL:090-8318-6909
営業時間、定休日:不定期営業(電話でご相談ください)
ヘナトリートメント(所要時間2時間半ほど):6000~7500円(髪の長さによる)
http://henna-attari.com/
Profile
中村祐子
ヘナインストラクター、「ヘナサロン アッターリー」オーナー、アーユルヴェーダコーディネーター。自身の白髪、冷え症、肌トラブルのため解消のため、ヘナを始める。2010年よりアーユルヴェーダ医師・安藤るみ子氏に一年間師事し、100時間の集中講座を修了。アーユルヴェーダコーディネーターとなる。2012年埼玉・鶴瀬にヘナ専門サロン「楽raku鶴瀬店」、2014年東京・都立大学に「楽raku都立大店」をオープン。2015年神奈川・溝の口の「フィオーレの森」に移転し、「ヘナサロン アッターリー」をオープン。
田中のり子
衣食住、暮らしまわりをテーマに、雑誌のライターや書籍の編集を行う。『ナチュリラ』(主婦と生活社)は創刊当初からのスタッフ。構成・執筆をした『これからの暮らし方2』(エクスナレッジ)が好評発売中。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。