坂井真紀さん特別インタビュー【後編】お母さんになってからのおしゃれと暮らしの変化

スペシャル企画
2019.10.19

直木賞作家・伊集院静氏の珠玉の名作『駅までの道をおしえて』が満を持しての映画化。10月18日(金)から公開となります。【前編】では、主人公である少女の母親役を演じた坂井真紀さんに、本作の魅力や“お母さん”について、映画の役とプライベートでのご自身を重ねてみてのお話を伺いました。【後編】では、最近気になるおしゃれやプライベートのお話をたっぷり伺いましたよ。

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photo:近藤沙菜 text:津田美咲
stylist:伊藤信子 hair&make-up:ナライユミ


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暮らしとおしゃれ編集室(以下、編):ここからは、坂井さんのおしゃれやプライベートに関するお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願いします! こうして坂井さんとお話をするのも『ナチュリラ』の撮影以来ですね。

坂井さん:もう8年も経っているなんて~。『ナチュリラ』の撮影は、毎回本当に楽しかったことをよく覚えています。特に印象に残っているのは、東京の根津のお店を巡る撮影。編集さんが、撮影後のおいしいランチまでしっかり考えてくださっていたことも嬉しかったな(笑)

編:本当ですか!? 嬉しすぎて涙が……(泣)。現在は8歳の女の子のお母さんでいらっしゃいますが、お子さんができてから坂井さんご自身のおしゃれに変化はありましたか?

坂井さん:ありますよ~。まず、子どもが引っかけたり、傷ついたりする可能性があるような飾りがついた洋服は着なくなりましたね。シンプルで動きやすいアイテムが中心です。おしゃれ過ぎず、目立ち過ぎず、実用的だけど清潔感があるスタイルで、理想は内面もしっかりしているように見えるお母さんですね(笑)

編:昔は「ミナペルホネン」のお洋服を愛用されていましたよね。今も変わらずお好きですか?

坂井さん:はい、今も大好きです。「ミナペルホネン」は子ども服もとてもかわいくて、娘と一緒に楽しんでいます。ただ、「おそろいは恥ずかしい」と最近言われてしまい……。少しさみしかったですね。

編:他に、新たに加わった好きなブランドはありますか?

坂井さん:最近のお気に入りは、「ヤエカ」です。シンプルで上質なアイテムがいいですね。


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編:「ヤエカ」も素敵ですよね~。「ミナペルホネン」のかわいい雰囲気と「ヤエカ」のシンプルさの組み合わせを楽しんでいらっしゃるんですね。ちなみに、年齢を重ねたからこそのおしゃれの悩みって、坂井さんはありますか……?

坂井さん:あります、あります! やっぱり二の腕とかは出したくないですよ~。年齢を重ねると、経験値が増えるのと同時に、一皮つくものだなと(笑)。体型の変化は悩みの一つで、選ぶ洋服のシルエットも少しゆるやかなものが多くなってきました。

編:うそうそ、またご冗談を! 全然お変わりないように見えますが。けれど、昔似合っていた洋服を着てみて、「あれ?」と思うこともあったりしますか……?

坂井さん:ありますね~! 今は可愛らしすぎるものや個性が強すぎるものは、ちょっと違うかなと。例えば、昔は気に入っていた小さくてかわいいリボンも、卒業かなと思ったりします。

編:逆に年齢を重ねたからこそ楽しめるおしゃれもありますよね。この秋はどんなおしゃれを楽しみたいですか?

坂井さん:仕事量をセーブしていた時は子どもと一緒ということもあり、黒・ネイビー・グレーなどの、落ち着いた色を選ぶことが多かったですが、最近は少しずつお仕事の機会も多くなり、明るめの色も気になります。この秋はベージュのワントーンコーデに、差し色で赤やぱっとした色を使いたいな、なんて考えています。


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編:本日は特別に私物もお持ちいただきました! まずは秋のおしゃれアイテムから教えてください。こちらは、スタイリスト阿部由美子さんの手がける“家服”ブランド、「e&co(ウーアンドコー)」のシャツとパンツ。お家の中だけではなく、外出する時も着ていらっしゃるとのことですが、どんな着こなしを楽しんでいますか?

坂井さん:仕事に行く時も、ちょっと近所へ出かけるときも着ています。Gパンやスカートに合わせるなど、シャツ・パンツともにどんなアイテムにも合って、色々な組み合わせを楽しむことができるんです。

編:セットアップで着ることもありますか?

坂井さん:はい。ベージュのやさしい色合いとゆったりとしたシルエットで、少しふわっとした印象になりすぎるかな? と思っていたのですが、実際にセットアップで着てみると、不思議ときちんと感が出ますね。足元はほんの少し抜け感をつくるために、スリッポンを合わせることが多いです。


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編:次にお持ちいただいたのは、ヘアメイクアップアーティストの中野明海さんがプロデュースした、「肌と髪にとことん優しい」今治タオル。どんなところが他のタオルと違いますか?

坂井さん:なんといっても、肌触りが違います! どのようにして水を吸い込むか、どのように肌に触れるかなど、とことん考えられていて。好みの軽さ、肌触り、吸水性に応じて、4つの種類の中から選べるというこだわりも本当にすごいです。また、バスタオルのサイズが大きすぎず、ちょうどいいのも気に入っています。

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編:ふわふわでとっても気持ちいいですね~! こうしたちょっとした暮らしの中のもの選びが心身の美しさに作用する気がします。(メモメモ)そして、これらの小さなボトルたちは……?

坂井さん:ドイツ・マリエン薬局のレメディウムという自然薬です。風邪用、胃腸用、皮膚疾患用など症状別に選べ、妊娠中や赤ちゃんにも安心して使えるなんてすごいですよね。私は子どもができてから使い始めました。小さい子どもに苦みのある薬を飲ませるのは大変ですが、レメディウムはショ糖粒なのでポンと口に入れるだけの手軽さで、甘味があるので喜んで飲んでくます。今もどこか調子が悪いと、すぐにレメディウムを飲み、早め早めに対処するようにしています。

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編:最後に見せていただくのは、坂井さん愛用のバッグです。こちらはどれくらいの期間、使っていますか?

坂井さん:「ゲンテン」のバッグは、もう20年の付き合いですね。

編:20年も! 味わいのある革のブラウンは、まさに育てた色なのですね。

坂井さん:そうですね。どんな洋服にも合う色なので、飽きずに長く使えています。こうして月日を一緒に歩むことができ、とても嬉しく思っています。大きいサイズでいっぱい入り、またしっかりとした造りで自立するので、仕事場でも重宝しています。

編:バッグについているマスコットもかわいいですね。

坂井さん:黒いリボンは革のブレスレットで、赤い水玉のリボンは頂いたプレゼントについていたものです。「ビームス」で買ったネコのマスコットは、他にもいろいろな種類の猫があって、お店に行くたびに新しい子を買っていたくらい大好き。これらもバックとともに、長い付き合いですね。

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編:ちなみに、お洋服や靴、バッグの新陳代謝は結構される方ですか? それともアイテム数を絞り少数精鋭で長く使いますか?

坂井さん:私はどちらかというと、モノに愛着がわいちゃって、全然捨てられないタイプなんです。すべてのアイテムをずっと傍に残しておきたいくらい(笑)。ただ、家族のモノを収納するスペースも必要なので、頑張って整理しています。

編:坂井さんのワードローブは全部お気に入りで揃っていらっしゃるんですね! よく考えて厳選したお買い物をして、モノの寿命が尽きるまできちんと使う。私も見習いたいです。

坂井さん:とはいえ、毎回そうではなく、時には衝動買いや失敗をしてしまうこともありますね。

編:そんな時もありますよね!そしてそれはそれで楽しい(笑) お久しぶりにお会いした坂井さんは、お母さんになられても変わらず素敵で、キュンキュンしちゃいました! 本日は映画の話から、気になるおしゃれや愛用グッズまで見せていただきまして、本当にありがとうございました。

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