第14回 今だけの手仕事。梅について

こんにちは。 OyOyの佐藤です。

今年も、梅しごとの時期がやってきました。
10年以上前から、毎年、梅干しを漬けています。2キロくらいの少量を漬けるのですが、梅しごとを始めた初期の頃から、歴代の梅干しを保存しています。

毎年、仕込んでも食べるのがなんだかもったいなくて（笑）。もはや、私の大切なコレクションになっています。もう少し増えてきたら、年代別の食べ比べをするのも楽しみです。

歴代の梅干し。途中から赤紫蘇の準備がおっくうになり、梅酢が上がったらそのまま土用干しをして白干し漬けにするようになりました。

OyOyの店頭にも、和歌山から梅が入荷しています。
果肉がやわらかくて肉厚な「南高梅」と、しっかりした果肉でシロップや梅酒に適した「古城」。

いい香りがしてきます。梅仕事の醍醐味はこの香りの中で作業できること。

うちに入荷してくる梅は、どれも黒いポツポツがあります。スーパーなどで見かける梅はつるっとすべすべの梅が多いので、傷んでいるのかな？と不安に思われる方もいらっしゃるかもかもしれません。
この、ポツポツ。実は契約農家さんは、できるだけ自然に近い形で栽培をしていて、化学性農薬や化学肥料を使わずに育てているからなんです。畑にいる自然の細菌が悪さをしてできたもので、体に害のあるものではなく、味に影響はありません。見た目に惑わされず、自然のままの香りや味を楽しんでいただけたらな、と思います。

今年は、カリカリ梅と白梅漬けを仕込みたいなぁと思っています。
食べるのはもちろんですが、仕込む時間が何より楽しい梅。

今のこの時季だけですよ！　ぜひ、みなさんも楽しんでくださいね。

スタッフが梅シロップを漬けました。店頭で変化を楽しんでいます。

【京都「本と野菜OyOy」さんのコラムはこちらにも】