第16回 これからますます旬を迎えるナスについて

千両ナスと賀茂ナス。京野菜・賀茂ナスは京都では安く手に入るので日常使いしています。

こんにちは。本と野菜 OyOyの佐藤です。

日に日に暑さが増して、店頭には夏野菜が盛り盛りになってきました。
今回は「ナス」をご紹介。早い時期に入荷してきたのは千両ナスと賀茂ナス。
新鮮なナスはどれも表面がパンッと張っていて、ピカピカとしています。そして濃い紺色(まさしく茄子紺色！)。ガクもピンとしていて触ると痛いくらいです(調理中よく刺さる)。

先日は初入荷の千両ナスを炊いて、田舎煮にしました。
30年近く前に買った『向田邦子の手料理』(講談社)に掲載されていたレシピでずっと作っています。
できあがった田舎煮はすぐには食べず、冷蔵庫でひと晩以上冷やしておきます。
味がしっかりなじんで冷えた田舎煮は、暑い時期に最高のおかず。家族みんな大好物なので、ナス8〜10本くらいまとめて作っています。

ナスの田舎煮。表面の切り込み、もっと細かくきれいに入れられるようになりたいです。

これからまだまだいろいろな種類のナスが入荷。長ナス、白ナス、緑ナス、水ナス、ひもナス、ゼブラナス……売り場は賑やかなナス祭りになります。昨年のナス祭りでいちばん好きだったのが緑ナス。甘みがあり油と合わせて調理すると、とろとろの食感でおいしかったです。

ナスの90%は水分ですが、茄子紺の色にはナスニンというポリフェノールが含まれていて、血管をきれいにし、動脈硬化を予防する働きがあると言われています。
旬のおいしい時期にたっぷり食べたいですね。

やさしい色合いの和ばら。OyOyが入る新風館・エースホテル京都のロビーで、月２回ほど滋賀県で和ばらを栽培されている「Rose FarmKEIJI」さんの販売会があります。蒸し暑い時期に見ているだけで癒されます。