第17回 『土井善晴さんちの名もないおかずの手帖』について

京都「本と野菜OyOy」から
2021.07.27
こんにちは。 OyOyの佐藤です。梅雨が明けた途端に、夏がきましね。
OyOyのある京都は、連日35度越えで、37度以上の日もあります。年を重ねるごとに、年々、暑さがこたえます。

今回は、おすすめの料理本をご紹介。
私の大好きな土井善晴先生の『土井善晴さんちの名もないおかずの手帖』(講談社)です。

『土井善晴さんちの名もないおかずの手帖』(講談社) 表紙カバーの、このべーじゃがも間違いなくごはんがすすみそう。

 

 
土井先生の『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)を読んで、「うんうん、そうそう!」と膝を打った方も多かっただろうな、と思います。
土井先生はSNSやテレビなどでも〝お味噌汁があったらええんです。具はあるもんでええんですよ。ダシをとらなくても、野菜から旨みが出るんですよ〟と、おっしゃっています。
この言葉に、どれほどの人が勇気づけられたでしょうか。
「そうか、これでいいのか」と気持ちが楽になったと思います。もちろん、私もそのひとり。この本も、そういう気づきがもらえる1冊です。
 
「冷蔵庫にキャベツと卵があるなぁ、さっと炒めよう。」と、料理と呼ぶにはたいそうに思えるけど、食卓にいちばんよく並ぶおかずたち。気取らず、肩の力を抜いて作れるおかず。でも間違いなくおいしそうなお料理がたくさん紹介されています。

「これ、うちでいつも作るのと似てる」「なんでもないおかずでいいよね」と、またも背中を押してくれます。
そんないつものおかずが並ぶ食卓の安心感は、なにものにも替えられないと思います。
 
 

昨年は鉾も出なかった祇園祭。今年は数台組み立てられました。

鉾があるだけで街の雰囲気が全然違います。

見事な「縄絡み」。釘は使わず組み立てられます。

京都のまさしく夏!な空です。

 

 

← 【京都「本と野菜OyOyから」連載記事はこちらにも】

本と野菜OyOy
京都市中京区烏丸通姉⼩路下ル場之町586-2 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅直結 新⾵館1階

営業時間 11:00〜22:00
TEL 075-744-1727
https://oyoy.kyoto/

Profile

佐藤夕伽子

YUKAKO SATOU

京都「本と野菜OyOy」にて本の選書・売り場作り、運営を担当。
子供の頃から本はもちろん料理書が好きで、編集・メーカー企画販促・カフェ・雑貨店・書店などで勤務。ずっと本と食に関する仕事に携わる。大阪府出身で大阪と京都を行ったり来たり。社会人と大学生の息子ふたりと三人暮らし+ねこ。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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