第7回 新年の訪れを祝うおせち料理のお話

『FOOD&COMPANY』のふゆだより
2021.12.27

こんにちは、FOOD&COMPANYの盛岡絢子です。12月も最終週、今回が年内最後の連載です。年末年始は地元に帰省される方も多いのではないでしょうか。お客さまとお話ししていても、今年は地元に帰ってゆっくり過ごすのよ、というお話をよく耳にします。

年末年始といえば、年越しそばやお雑煮、おせち料理。私は、この時期になると、幼い頃祖父や祖母と一緒に囲んだ手作りのおせち料理を思い出します。大きなお重にひとつひとつ丁寧に詰められた、黒豆や伊達巻、数の子。家族を思って何日もかけて仕込みを行う祖母の後ろ姿は、とてもあたたかでやわらかいものでした。まだまだ先行きは不確かですが、家族と食卓を囲む時間は大切にしたいな、と思います。

FOOD&COMPANYでは、クリスマスを終えて、お正月に向けてフェアのメインビジュアルを変更しました。お正月ver.は、お雑煮。お餅を具として醤油や味噌などで味をつけたつゆをはる、シンプルながら美しい日本の伝統料理です。日本では平安時代に中国唐から伝わり花開いた有職料理がはじまりのようですが、さまざまな道のりを経て現代では地域によって異なる形で発展しています。

その中で、今回つくったのは、東日本でよく見かける角焼き餅のすまし仕立て。お店の人気商品・やいづ善八さんのやきつべのだし荒節を使用しましたが、繊細ながら深みのある、おいしいお雑煮に仕上がりました。今年はぜひみなさんも、手作りしてみてくださいね。

さて、本題の、おせち料理のお話。おせち料理は、祝い肴、焼き肴、酢の物、煮物で構成されますが、その内容は地域によってさまざま。黒豆や数の子、田作り、たたきごぼう、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとんなどなど。芽出しごぼうや花蓮根、昆布巻き、それぞれに長寿や健康、子孫繁栄などの祈りがこめられています。

私自身、毎年おせちづくりに取り組むのですが、全てを手作りするのは難しいのが事実。(いつかは手作りしたいのですが…と思って早何年。今では、できる範囲で取り組もうと思っています(笑))

そこで毎年食べていておすすめなのが、ちりめん山椒や昆布の佃煮などを製造・販売している、京都市清水五条の"津乃吉"の黒豆煮。津乃吉さんは、素材のすべてを活かしきることを大切に、日々素材と向き合い、時間をかけて丁寧につくられています。

この黒豆煮は、丹波篠山の農家さんから仕入れた最高品質の黒豆を使用。はざかけ(収穫後逆さまにして天日乾燥させる方法)で乾燥させることで味が良く、皮の割れが少なくなるそうです。そんな中でも大粒の最上級品のみを使用した黒豆を、素材の味を生かすために種子島の粗製糖とてんさい糖の氷砂糖を使用して、素材の味が生きた優しい甘さに炊き上げています。隠し味のゆずが香る黒豆、ぜひ一度ご賞味いただきたい逸品です。

そのほかにも、でんぷんや卵白を用いず練り上げた別所蒲鉾の"蒲鉾 出雲神話 紅白"や、北海道の塩数の子など、おせち料理の食材をご用意しています。ぜひ年末年始のお買い物に、お立ち寄りくださいね。

 

2021年もあと少し。良い年末年始をお過ごしください。2022年が、みなさまにとってあたたかく豊かな1年となりますように。また来年!

 


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