【渡辺有子さんコーデ】シックに過ごす夏【後編】
自身の作る料理と同じく、普段の着こなしも上質な素材の服をシンプルに組み合わせることが多いという料理家の渡辺有子さん。風がすーっと気持ちよく通り抜けるような、軽やかな夏の着こなしを見せていただきました。
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料理が主役の教室やイベントでは
服のトーンを抑えて
アトリエで開く料理会では、軽くて動きやすく、かつ印象に残るようなデザインの服を。袖と裾に大きなスリットが入った「コズミックワンダー」のワンピースは、歩くたびにゆるやかに揺らいで、涼やかさを演出。透け感があるので、肌になじむ色合いの、スパッツのような細身パンツを重ねて。
料理教室でつける「フードフォーソート」のエプロンは、ネイビーか白が基本。白いエプロンの日は、できるだけ同じトーンでまとまる色合いの服を選ぶように。この日は、中世のフェンシングの競技服をイメージしたという「インドゥビタブリー」のクラシカルなトップスを、ふわりとブラウジング。
photo:馬場わかな
渡辺有子さんのエッセイ&レシピ集も人気です!
『渡辺有子の家庭料理』
主婦と生活社刊/1500円+税
渡辺有子さんが、季節ごとに作り続けて
いる普段の日のための家庭料理。素材、
調理法ごとに2 品ずつのレシピとエッセ
イが紹介されています。
「家庭料理のよさは、その家ごとの味が
あること。母から受け継いだ味を自分な
りにくふうして変化させてみたり、家族
の好みを取り入れて、もうひとつの定番
にしたり。日々の料理が、少しのくふう
でまた新たな家庭料理となっていく。固
定観念を取り払って自由な気持ちでごは
んを作ったら、家庭料理はもっと楽しく
なると思うのです」
春
モッツァレラと新豆のレモンサラダ
豆はさやを開くと、調味料の味がからみ、
おいしくいただけます。
夏
トマトとしらすのオープンサンド
ミニトマトを焼いたフライパンでパンを焼き、
トマトの味わいを移すと風味がアップ。
秋
キノコごはん
そのまま一緒に炊くのではなく、一度
キノコを蒸して、その蒸し汁のうま味
をお米に吸わせて炊きます。
冬
ジャガイモのグラタン
ベシャメルソースは必要なし。牛乳で煮
て、生クリームとチーズをかけるだけです。
Profile
渡辺有子
旬の素材の味を生かしたシンプルな料理で人気。センスある着こなしや暮らしぶりも注目されている。アトリエ「FOOD FOR THOUGHT」で料理教室やイベントを開催。東京・代々木上原と西荻窪に、同名のショップもオープン。
http://520fft.tumblr.com
Instagram「@yukowatanabe520」
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