工場見学にも行ってきました! スタッフ愛用「Asahi」のデッキシューズ

今日のひとしな
2021.01.29

~「YARD」よりvol.29 ~

1892年に福岡県久留米市に創業して以来、120年以上に渡り日本の靴文化を支えてきたシューズブランド「Asahi」の‟デッキシューズ”のご紹介です。

「アサヒシューズ」では様々な靴の生産を行っていますが、「YARD」でお取り扱いしているのは、「Asahi」というブランドのもの。男女問わず履いていただける靴をもっと提供したいと考え、別ラインで独立したものになります。

本日ご紹介する‟デッキシューズ”とは、ヨットやボードなど船の甲板(デッキ)で使用するためのシューズのこと。水に濡れた甲板で足を滑らないように、様々な工夫がされています。

昨年、久留米の工場にて「大人のスニーカー教室」と題した工場見学&スニーカー作り体験にスタッフと参加してきましたので、その時の様子をふまえつつ、デッキシューズのご紹介をさせていただきますね。

「Asahi」のレースアップタイプは袋縫い製法(※スリッポンタイプは通常の貼り合わせ製法になります)。

通常、靴はアッパー(靴の甲部分)の表材と裏材を貼り合わせるために糊を使用しているのですが、こちらは直接キャンバス生地を袋状に縫うことで、キャンバス生地に独特のくったりとした肌馴染みの良い柔らかさを実現させています。そうすることで、靴下のように足を包み込んでくれる安心感があるんですね。

また、ソールの圧着には日本国内では希少となった「バルカナイズド製法」が用いられています。

バルカナイズド製法では、アッパーとソールをまだ固まっていない生ゴムで成型して専用の釜に入れ、高温の熱と圧力を加えます。この「加硫=バルカナイズ」の工程を経ることで、釜に入れる前の生ゴムの状態から弾力性のあるゴムの性質を得て、アッパーとソールが一体化するようにしっかりと圧着されるそうです。

糊を使って接着しているだけの製造方法だと、ゴムの剥がれが生じたり、お洗濯出来ないものが多いのですが、この製法で作られたシューズはゴムの剥がれが劇的に軽減され、靴本体のお洗濯も可能にしています。これはとても嬉しいこと。汚れがちな靴こそ、さっぱり洗いたいものですものね。

では、メインイベントでもあった‟スニーカー作り体験”スタートです!

今回体験させていただいたのは、ソール部分をひとつひとつ手作業で糊をぬり、そのあと丁寧にはりつけるところ。ソール部分のゴムとテープを4色の中から好きに選ぶことができたので、私はブラックをセレクト。それから、アッパーにかかるゴムと、ソールにかかるゴム、ロゴのゴムをじっくり貼り合わせました。

ブラックでいたって普通なのですが、ロゴだけホワイトにしてみました。

実際にバルカナイズド製法も間近でみて、私が作ったスニーカーも窯に入れられる準備をし終了。

その後、完成したものがこちら! 後日、「Asahi」の森永さんが届けにきてくださり、愛着増し増しで愛用しております。

靴作り、そして工場見学をさせていただいて、想像以上にたくさんの人の手によって一つの靴が生み出されていることを知りました。

ひとつひとつ
ひとつひとつ
工程を丁寧に、尚且つ早く、そして正確に。

1970年代のアメリカ製デッキシューズを元に製作された、「Asahi」。当時の美しいシェイプを持つラスト(靴型)を使用し、本来のシルエットを追求したシューズとして誕生しました。濡れた路面でも滑りにくい、波型の切れ込みが施されたアウトソールはデッキシューズの代名詞。地面をしっかり捉えながらも吸い付くような履き心地を実現しています。

普段から何気なく履いているスニーカーでしたが、あの日から「アサヒシューズ」に対する愛着がより一層深まりました。シンプルでありながら、品質にもこだわった「アサヒシューズ」。履き心地もよい「Asahi」はスタッフみんな愛用のひとしなです。

本日もありがとうございました。
また明日、お会いしましょう~。

 

 

「Asahi」
デッキシューズ
モノクロ、グレー、ベージュ

Size 23/24/25cm
\8,000(スリッポンタイプ)/¥10,000(レースアップシューズタイプ)+tax

デッキシューズ
VENTILE BLACK

Size 23/24/25cm
¥8,000(スリッポンタイプ)/¥10,000(レースアップシューズタイプ)+tax
(防水性、撥水性、通気性、透湿性に優れているベンタイル素材)

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定休日:水曜日
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オンラインショップ:https://www.yard-online.com/

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