二の腕を出す勇気をくれる! 「ウーア」の“パワーショルダーT”

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2021.04.12

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



約2年前、伊勢丹 新宿店のファッションフロアを見回っていた時のこと。数は少なかったものの、素敵なアイテムばかりがラックにかかっていて、どこのものだろう? とタグを見ると「Uhr(ウーア)」の文字が。その場で検索してみると、「ビームス」でディレクターを務めていた濱中鮎子さんが独立し、2018年にディレクター・デザイナーとして立ち上げたブランド、ということが判明。その後、いろんなセレクトショップで見かけては試着をしているうちに気づいたのは、着るとよりその魅力が増すこと。鏡に映るたび目をそむけていたアラフォーボディが“これ、本当に自分?”と二度見してしまうほどだったのです。
歳を重ねるたび、隠すことでどうにかしてきた二の腕。袖ありトップスオンリーでは正直飽きてきたし、真夏は暑くてノースリーブで過ごしたい日ばかり。そんな時に出会ったのが、こちらのトップスでした。


「ウーア」パワーショルダーT各¥15,400
※商品の価格は2021年4月現在のもので、表示は税込みです。

 

一見、シンプルな形のノースリーブトップス。でも実は……。ブランドマネージャー・横山友子さんがまとった姿がこちら。

そう、肩パッドが入っているんです! 肩が外側に少しせり出したぶん、二の腕の内側がいい感じに隠れているのがわかります。
「ブランドスタート時に、“大人の女性の体がきれいに見えて、ちょっとおもしろみのあるトップスが作りたい”と思って。40代になると、二の腕の露出を避けてしまいがちですが、コンプレックスを隠すのではなく、おしゃれに昇華させるデザインを考え、たどりついたのが80年代風の肩パッド付きトップス。ファーストサンプルは、いかり肩になりすぎて“遠山の金さん”のようになってしまいましたが」
と笑いながら話す濱中さん。誰が着てもバランスよく見えるよう、できる限り小さな肩パッドを探し、さまざまな体形の人に試してもらい、サンプルチェックを繰り返す日々だったのだそう。二の腕をきれいに魅せる秘訣は袖ぐりにも。
「袖の表地を内側に巻いて身ごろより厚みをだし、二の腕を包みこむようなデザインに。ふわっとした立体感から生まれる陰影も相まって、ほっそり見えるんです」

なるほど、小顔に見せたい時に輪郭に入れるシャドーメイクが、自然に施されるのですね! 少し広めの袖ぐりなので、インナーをちらっと見せてオリジナリティを発揮するのもアリ。

このふわっとした立体感が出せるのは、シャリ感のあるコットン100%のおかげ。

「ドライタッチで清涼感がある素材なので、夏も気持ちよく過ごせますよ」
ジャケットをはおると、ほどよくメンズライクな佇まいに。いつも着ていたシルエットとは違った雰囲気が楽しめます。

「ただラクなだけではなく、気分が上がることでおしゃれがより楽しくなるような服作りを心がけています。『ウーア』は、ドイツ語で“時計”“時間”という意味。『ウーア』の服と共にいろんな場面を過ごし、長年クロゼットに残り続けることで、“時をためていく”感覚が味わえるようなブランドに育てていきたいです」

まとい続けることで紡がれていく、その人ならではのストーリー。しばらく袖ありトップスしか着ていなかった人も、このノースリーブトップスを手に取れば、新しいおしゃれ物語が始まるはずです!

photo:花田 梢 text:三宅桃子

 

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カレンソロジー 青山 (ウーア)

TEL:03-6419-7899 
公式サイト:http://uhr.co.jp/

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