おしゃれは自分が見てきたものの足し算。基本はTシャツ+デニムで オオクボスミエさん Vol.2
陶芸家の夫との結婚を機に、佐賀県有田町に移り住み、彫金教室を開いたものの、知り合いから頼まれて、フリーランスとして再びディスプレイの仕事を。71歳の今もあちこち飛びまわって活躍中です。
ウィンドウディスプレイでいちばん大切なのは流行や社会の状況を映すスクリーンであることなのだそう。
「常にいろんなものを見る努力をしてきました。ずっと行き当たりばったりの人生だったけれど、楽しかったなあ」
そんなオオクボさんにとって洋服は名刺代わり。
「自分が心地よかったら、きっと見る人も心地いいはず。値段やブランド名にこだわらず、自分らしく組み合わせられれば、素敵に見えると思っています」
昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事がストップしたのを機に「後まわしにしたものを逃げないでやろう」と再び彫金と向き合うように。
流行を敏感に察知する感度、自分で決めるという強さ。ものを選ぶしなやかさ。オオクボさんのあのTシャツとデニムのカッコよさは、いくつもの経験の足し算引き算に磨かれたシンプルさでもありました。
photo:白木世志一 text:一田憲子
もっと詳しい内容は、ただいま発売中の
『大人になったら、着たい服 2021 春夏』でご紹介しています。
ご覧になってみてくださいね。
Profile
オオクボスミエ
武蔵野美術短期大学卒業後、百貨店を経て三陽商会に入社。ショーウィンドウのディスプレイや店舗のコーディネーションを手がける。陶芸家の夫と結婚して佐賀県有田町で暮らす。フリーランスのデコレーターとして働きながら、彫金家として活躍。夫とともに白磁と銀の作品を販売するギャラリーショップ「G工房」を運営。
Instagram:@g_koubou
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