「たかがパーカ、されどパーカ」…おすすめ帖vol.73
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
パーカをどのように着るかは、シンプルなだけにその個性が発揮されやすいのではないでしょうか。気分になったりならなかったりしながらも、ずっとあり続けるパーカを春と冬のお洋服を混ぜながら、着てみました。
着ているパーカは、アナベルでも長く定番として扱い続けている「FABRIQUE(ファブリケ)」のパーカです。オリジナルの生地を使用したパーカは、メーカーから春夏も秋冬も同じものが発売される、まさに年間定番品です。
着ていただくとわかりますが、裏は起毛ではなくパイルです。軽くて柔らかいタオルを着たような感触が得られます。
パーカというとカジュアルなパンツスタイルのイメージが先行しますが、今回はあえてそうではない雰囲気をお伝えしたと思いました。こちらは「ゴーシュ」の秋冬に登場したロングスカートに合わせて。
パーカといえばこれ、というほどの代表カラー。こちらもスカートで着てみます。
ウールのセーターや羽織ものがひと段落したときには、内側は温かく、外側は春らしく、といった気分に変化していきます。これも内側には軽くて温かい「FACTORY(ファクトリー)」のセーターを着ています。
生成りもロングスカートに合わせて。
昔もスカートにパーカの提案をした時期がありましたが、今のものと比べてみると、スカートの丈が全く異なりました。昔は膝下10cm。今はくるぶし丈と長めで、ボリュームのあるものが多いのが特徴です。
時代とともに、パーカもわずかながら変化をしています。
昔はピッタリとしたサイズ感のものが多かったのですが、こちらの「ファブリケ」も含めて、少しゆとりのあるサイジングが増えています。ぶかぶかでは扱いにくいかもしれませんが、適度にゆるいのは重ね着を考慮すると嬉しいこと。
ブラックをワンピースに羽織ってみます。
袖も身頃も少しふんわりしていますが、ゆとりのあるパーカならストレスなく着ていただけます。
ダブルジップの逆開ファスナーは、このようなワンピースに着た場合にはマストなデザインです。ワンピースのボリュームに応じて、下のファスナーも使って調整が可能です。
そしてその上からコートを。昔パーカが流行ったときには、みんながこぞってアウターやジャケットからフードを出して着ていました。ヨーロッパなどでは、パリッとしたスーツにもパーカーを合わせていたほど…なんだか懐かしい。
最後はシンプルにカーゴパンツで。ここ5年で、皆さんのボトムスのボリュームは大きく変化をしてきました。しばらくパーカを着ていなかった人は特に、何か新鮮な心持ちで着ていただけるかもしれません。ぜひ新しい着方の発見をお楽しみください。
パーカー:FABRIQUE ¥14,300(税込)
発売中の『ナチュリラ』冬号vol.56では伊佐さんが提案する移動手段別のコートの着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね!
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