いつもの着こなしに心地よさをプラス 「うなぎの寝床」の現代風もんぺ

今日のひとしな
2022.11.01

~「伝所鳩」より vol.1 ~


(豊岡市を代表する、円山川です)

はじめまして。11月の「今日のひとしな」を担当することになりました、兵庫県豊岡市の日用品と雑貨の店「伝所鳩(でんしょばと)」の冨樫です。特別なものではなく、普段の生活の中で毎日、そして長く使ってもらえるような、日本各地の地域に‟当たり前にある”さまざまな商品を取り扱っています。

初回の投稿ということで、このお店をはじめるきっかけにもなった、大切な商品をまずはご紹介します。

「この服は10年後も着ていられるだろうか」

年齢を重ねるごとに、ワンシーズンで終わってしまうものではなく、「来年も、その先も、毎年着るのが楽しみになるような服とともに過ごしたい」という気持ちが強くなり、なるべくなら体の負担が少ないもの、そして流行り廃りのないものを選ぶようになりました。

そんな気持ちの変化に合わせて出会ったのが、今回ご紹介する「もんぺ」です。この出会いとともに私の洋服との付き合い方が変わりました。

(久留米絣の工房へ伺った時の写真です)

福岡県八女市にある「うなぎの寝床」という会社が手がける「現代風もんぺ」は、久留米絣と呼ばれる、福岡県南部の筑後地方で200年以上にわたって織られる生地を用いて作られています。

なぜ「現代風」と名付けられているのかというと、昔ながらのゆったりとした従来までのもんぺの「型」を変え、現代でも履ける新しい「型」を生み出し、細身のシルエットへと進化させたから。これが、「うなぎの寝床」の現代風もんぺです。


久留米絣は、丈夫で軽く、まるで何も履いてないくらい体への負担が少なく感じました。新品の状態だと少しパリッとしていますが、履き込むほどにさらにくたっと柔らかくなり、履く人の体形にもフィットするよう変化していくので、履けば履くほど体に馴染み、より気持ち良くなっていくのが普通のパンツとの違いです。


(左が新品、右が店主の私物で一年近く履いたもの)

もんぺもデニムと同じように作業着の一種。長年履き続けられる耐久性を持ち、色落ちなどの経年変化が楽しめるのも魅力の一つで、まさにもんぺは‟日本のジーンズ”です。

そして忘れてはならないのが、軽くて動きやすく・締め付けがない、もんぺとしての機能性です。

そうした昔からのもんぺとしての機能性はそのままで、普段の着こなしにもさらりと合わせられるデザインなのが嬉しい。農作業だけでなく、日常生活のさまざまなシーンで活躍してくれます。


色んな柄を取り揃えておりますので、ぜひ、お気に入りの一枚を見つけてみて下さいね。

長く使っていただくためには、有料にはなりますが修繕をすることもできます。「直すことができる」という安心感は、長く付き合う上で大事なことです。久留米絣は通気性が良く速乾性があるので、これからの季節には一枚では寒いかもしれませんので、一枚下にレギンスなどを履いてもらってもいいですし、また暖かくなってからの楽しみにしてもいいと思います。

 

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伝所鳩(でんしょばと)

住所:兵庫県豊岡市日高町祢布967
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜・火曜・水曜
お問い合わせ:https://denshobato.tokyo/contact
HP:https://denshobato.tokyo/
instagram:@denshobatotoyooka 

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