香菜子さんの冬の重ね着「黒をベースに“少しの白”で抜け感を」vol.1
新刊『香菜子さんの服えらび』が大好評の香菜子さん。毎日のコーディネートに迷ったら、ぜひこちらの本を開いてみてくださいね。香菜子さん的ルールに沿って、160パターンもの着こなしをご紹介していますよ~。
そんな香菜子さんの、今年の冬コーデをご紹介しますね。黒をベースに、インナーの白で抜け感を出した、ワザありな着こなしですよ。
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↑ 黒で揃えたコーディネートの抜け感役にする白アイテムは、ローゲージニットくらい存在感のあるものが◎。プリーツスカートの細い縦ラインのほか、大判ストールをひと巻きして縦長ラインをつくるようにたらせば、全体がスラリと見える効果も。
なんだか主張が強すぎる気がして、このところ、少し遠ざかっていたという黒。ところがこの冬は、“大人っぽい雰囲気の黒”が気になる香菜子さん。
「グレーにもブラウンにもない、潔い感じが新鮮です。ただ、インパクトが強い色だけに、重たい印象になってしまうことが悩み。あれこれ試した結果、一枚で着るより何枚か重ねたほうが、スラリと見えることがわかりました」
黒が重く見えるのは、ベタッと平面的な印象になってしまうため。アイテムを何枚か重ねたほうが立体感が出て、不思議と軽やかに見えるのです。
ただし、色数を増やしすぎると、重ね着スタイルはもっさりしてしまいがち。そこで香菜子さんが差し込むのは、さわやかな白のシャツやニット。黒のもつ凛とした空気を生かしながら、重くなりがちな冬の装いに抜け感をプラスしています。
さらに、縦のラインを意識したり、シルクやリネンなどの軽やかな素材を組み合わせたりといった工夫を散りばめて、“脱・着ぶくれ”をめざしています。
↑ 黒をメインに、ゆったりシルエットの大人色を重ねているのに、もったりとした印象にならないのは、素材をリネンウールやコットンで揃えたから。首元と袖口には、白を効果的にあしらって。「“すっきり冬服”のための私なりの裏ワザは、さらに腰にカイロを貼ること!」
『ナチュリラ』vol.36より photo:加藤新作 text:福山雅美
Profile
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍するかたわら、ホテル備品をイメージした雑貨ブランド「ヴィルヘルムス」を準備中。近著は『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。