俳優・上野樹里さんが手がけるブランドのお披露目会へ

編集部ブログ
2023.05.17

こんにちは、編集部の大塚です。ここ最近、暑かったり肌寒かったりで着るものに困ると同時に、年々不安定になる気候の中で、少しでも快適に過ごすためのインナーウェアや洋服って? と改めて考えるようになりました。雨の日などは機能性素材も重宝するのですが、やっぱり天然素材の「肌が呼吸できる感」は何物にも代えがたいなぁとも……。

そんな中、上野樹里さんが手がける天然素材アイテムのブランドお披露目会があると聞いて行ってきました! ブランド名は「TuiKauri(トゥイカウリ)」、今年の秋にデビューします。なんと、上野さんご本人からお話をお聞きすることができましたので、ご紹介しますね。


思わず「ぎゃぼー!」と叫びたくなる透明感とかわいさです。
今回のブランドを立ち上げたきっかけについて上野さんは……。
「もともとアロマやハーブなどに興味があって学んでいたこともあって、独立する前の事務所で自分のグッズを製作するときにアロマキャンドルやバスソルトにしたんです。巷ではほんの少ししか精油が入ってなくても“アロマ”と謳った商品もあるんですが、自分が世に出すものはきちんとしたものにしたいと、規定量のマックスまで精油を配合したりするなど、とことんこだわりました。そうしたことの延長線上で今回のブランドプロジェクトがスタートしたんです」

まずは手にしてみてほしい、と上野さんがおすすめするのはシルクのインナーウェア。そもそも、衣装の下に長時間着ていてもラクチンで癒される下着が欲しいと思ったことが始まりだったのだとか。



ウォッシャブルシルクでボタニカルダイ。ラズベリーから抽出した染料を使用しているそうです。
「今回、染料とコレクションテーマが“ラズベリー”なのは、夫(※ロックバンド『TRICERATOPS』の和田唱さん)のデビュー曲が「Raspberry」だったこともあって選んでみました(笑)。チャコールやキャメルといった定番色も展開していますが、鮮やかなピンクやブルーは着るだけで気分が上がるんじゃないかと思って」
このインナーウェア、マシーンウォッシャブルが可能で自宅でお手入れできるのに、細番手のシルク糸を使ってフライス編みの生地に仕立てているため、驚くほど滑らかな肌触り! 
「染めだけでなく、素材や編み立てにも強い思い入れがあるんです。このボタニカルダイが施せるのは、現在世界で一社だけ。編み立ても東京・墨田区にある熟練のジャージ素材メーカーにお願いしています。日本の職人さんの技術が結集した一枚なんですよ。とにかく着ごごちがよくてストレスフリー。肌に一番近く触れる下着こそ、着ていて心地いいものを選びたいなと」
カップつきのキャミソール&タンクトップ、ロングスリーブカットソー、ハイウエストショーツの4アイテム。いずれもシーズンをまたいで活躍してくれそうです。

コレクションは、ルームウェア、Tシャツ、ワンマイルウェアなどもありましたよ~。


セットアップとしても使えそうなプルオーバーとパンツはリネン素材。滋賀県・近江産のフレンチリネン糸をヘリンボーン織りにした生地を使用。
「ヘリンボーン織りで表情をつけたので、リラックスウェアとしてだけではなく、“ちょっとそこまで”にも着ていただけると思います。家の中でもパッと明るい色を身に着けると気分が上がるのでおすすめです」


こちらのTシャツは、超長綿のスビンコットンを使用しているため、普通のコットンより耐久性が高く、繰り返し洗濯をしても生地が傷みにくいそう。
「私は普段、Tシャツにデニムといったシンプルカジュアルなスタイルが多いのですが、一枚で着ても透けず、ほどよいサイズ感のTシャツってなかなかなくて。それなら、と自分で作っちゃいました。滑らかな生地感とほんのりとした光沢でカジュアルだけでなく、きれいめにも着られるんじゃないかな」
左2枚はレディースサイズ、右3枚はユニセックスサイズでの展開。好みや着こなしに合わせて選べるのもいいですよね。


オーガニックコットンリネンの半袖シャツ、ギャザースカート、ワンピースは遠州産。静岡県の織物工場で作ったオリジナル生地が使われています。あえてオーガニック生地特有の綿カスを残したまま仕上げたタイプライター生地は、表情のあるスラブ感が特徴。
「ナチュラル×カラーのコンビを楽しめるアイテムです。スカートはグラデーション染め、ワンピースは絞り染めで動くたびに、いっそう豊かな表情になるんですよ。ワンピースはガウンとして着るのもおすすめ。組み合わせや重ね方次第で、通年活躍してくれるので、さまざまな着こなしを楽しんでもらえたらと思います」


上野さんには初めてお会いしましたが、心地いいおしゃれへの思いから自然環境やものづくりの職人さんへのリスペクトまで、『ナチュリラ』と見ている方向が同じ気がして親近感が。お話を伺っていて、とても嬉しくなりました。

ブランド名は、ニュージーランド留学をしたときに知ったエリマキミツスイという鳥を差すマオリ語の“トゥイ”とニュージーランドが誇る巨木“カウイ”を組み合わせた造語なのだそう。
「大河ドラマや映画の仕事が重なったあと、本当にヘトヘトになってしまって。一旦リセットするためのニュージーランド留学だったのですが、広大な自然に癒され、結果的にリフレッシュできたこと以外にも多くのものが得られた気がしています。ブランドロゴは木にとまった鳥がモチーフ。私の名前には“樹”も入っていますしね(笑)」

自然との調和や地球の循環を肌で感じ、日本の技術の素晴らしさにも改めて注目を。今の時代の課題に思いを馳せつつも、自分自身も癒されながらファッションを楽しんでほしいと話す上野さん。『ナチュリラ』読者の皆さんにもメッセージをいただきました。
「年を重ねるに連れて、まずは自分が心地いいと思えることを大切にしたいと思うようになりました。そこにプラスして、地球環境や職人さんの技術継承など、一歩踏み込んだところまで考えるのも必要な時代なのかなと考えています。大量生産ではないファッションの良さはすでにご存じの読者さんたちだと思いますが、とはいえあまり難しく考えずに身に着けて気持ちいい! 気分が上がる! と思っていただけたら嬉しいです」


ブランド立ち上げのベースとなったアロマキャンドルもありましたよ! 金色のふたの“Sun”はカルダモンにシナモンやクローブ、さわやかなジュニパーベリーを合わせた、ちょっぴりスパイシーな香りで朝のはじまりにぴったり。銀色のふたの“Moon”は、リラックス効果の高いラベンダーにユーカリやペパーミントのすっきりとした香りでおやすみ前に。天然製油とソイワックスでできているから、本当に自然な香りで、いつまでも嗅いでいられそうでした(笑)。ちなみに、ここまでの写真は現在編集部で研修中の平野が撮影してくれました!

 

ブランドの公式ルックはこちら。



スタートは2023AWより。詳しくはブランドのHPやインスタグラム@tuikauri_officialでチェックできますよ。私も9月のデビューを心待ちにしています。

 

 

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