エリザベス女王も愛したニットウェア「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」
〜「PETIT BONHEUR」より vol.17 〜
そもそもニットウェアというのは、あくまでもカジュアルなものですが、袖を通したときに、スッと背筋が伸びるような“とっておき”のニットがあります。言わずと知れた1784年創業の老舗ニットメーカー「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」をご紹介します。
学生時代にイギリスを訪れたときから、私の心を掴んで離さないふたつの名品。ひとつはフィッシュ&チップス。白身魚のフライにタルタルソース、ポテトフライ添え。かじるとガシャッとする音が最高。このためだけにイギリスに行きたいくらいです。
もうひとつは、長い年月が経ってもその魅力が色褪せることがなく、最高峰のニットウェアを発表し続ける「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」のファインゲージニットたち。今日の主役はこちらです。
シーアイランドコットンを使ったサマーニットは、シルクのような光沢とカシミヤのような手触り。シーズナルカラー“SCOTCH GREEN”は、スコットランドのタータンチェックに使われているような深みがあって、パキッとしたグリーン。同じグリーンでも毎年ちょっとずつ違います。
ボーダー柄に使われているピンクは“FLAMINGO”。大人の女性のかわいらしさを引き出してくれるような、明るいけど濃厚で上品なピンク。サイドにはスリット、袖口も身幅もゆったりとしたシルエット。
「JOHN SMEDLEY」の魅力は、美しいカラーリング。濃色でも色落ちしにくいので、10年前に買ったものでも現役で活躍してくれています。自社工場で丁寧に染色された糸は、化学物質や洗濯、発汗、摩耗の影響について厳密な検査が行われています。これらすべてをパスした色だけを展開しています。
ということで、安心して自宅の洗濯機でもネットに入れて洗えます。シーズンの最後にクリーニングに出すのがおすすめ。(ここでも「THE」の洗濯洗剤が活躍します)
特筆すべきは「JOHN SMEDLEY」の製品は、編み目が細かい“ファインゲージニット”の中でも、30ゲージという他に類を見ない極細の糸を使い、高密度で繊細に編まれているということ。やわらかで美しい光沢があるのはそのためです。肌触りが良く軽いので、ジャッケットのインナーとしても優秀。肩まわりや袖がごわごわすることなくスマートに着こなせます。
そういえば、テーラードジャケットの中に、「JOHN SMEDLEY」のタートルニットを合わせた、Paul Weller(ポール・ウェラー)の写真に瞬殺されたことがありました。この最強コーディネートは男女問わず、すごくかっこいいのです。
さて、「JOHN SMEDLEY」が誇る極細糸に使われている素材もまた、選び抜かれた最高級の天然素材です。
秋冬のアイテムには、ニュージーランドの牧場と契約を結び、独自の徹底された管理によって生産される“メリノウール”が使われています。保温と断熱、吸湿と放湿、そして防臭と防菌効果に優れ、直接肌に触れてもウール独自のちくちくとした刺激がありません。
春夏のアイテムに使われているのは“シーアイランドコットン”。栽培に適した気温や総雨量の条件に合う地域が限られているので、収穫量は全綿花のわずか10万分1という希少なもの。シルクのような光沢と、カシミアのようなとろみのある肌触りの秘密は、この「幻のコットン」にあるのです。
昨年この世を去ったエリザベス女王も、かつては自らショップに足を運んでいたというくらいの愛用者だったそう。Royal Warrant(王室御用達)のニットウェア「JOHN SMEDLEY」、贅沢なんていわずに、ぜひその心地よさを体験してみてくださいね。
熊本県人吉市五日町26-1
TEL:0966-22-1236
営業時間:12:00-19:00
定休日:火曜
Website:https://petit-bonheur.com/
Online Shop:https://shop.petit-bonheur.com/
Instagram:@petitbonheur.inc
FILLING(フィリング)
熊本県人吉市九日町34-2
TEL:0966-32-8400
営業時間:10:00-18:00
定休日:不定休
Instagram:@filling11044
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。