【フタナ#03】酷暑を乗り越え「着たいもの」を軸に服を選べる秋冬に!
皆さまこんにちは、「futana(フタナ)」の土井です。
週の真ん中の水曜日、皆さまがお住まいの場所はどのようなお天気でしょうか。凛と冷えているかな、ぽかぽか陽気かな、それともしっとり雨模様かしら。
さて、2023年の「futana」振り返り特集3日目。1日目は「Maku textiles」さん、2日目は「AREA81 handmade shoes」さんのことをお話させていただいて、今日3日目のお話は「気候変動」!
我ながら、まとまりのないトピックで、さらにはどういう結論にたどり着くか自分でもわからないまま書き始めてしまいましたが、間違いなく今年、毎日のように考えていた事柄なので見切り発車で書き進めてみたいと思います。皆さま、寛大なお心で読んでいただけますと幸いです。
まず、2023年の印象的な出来事としてぱっと頭に浮かぶのは「夏の酷暑」。今年は日本各地、厳し過ぎる暑さと長引く夏で、「futana」でも来てくださる方、遠方からやり取りさせていただく方、皆さま一様にその過ごしにくさを口にしておられました。
私を含め皆さま、今年の夏は本当にお疲れ様でした。
着る物や食べる物、住居・働き方・文明・文化・体調・気分・行動……その他、ありとあらゆるものに影響を及ぼす天候気候・気候帯。
札幌からのお便りに、「ずっと夏もエアコン要らずできていたけれど、今年は夏の気温が本州と変わらず、慌てています」と書いてくださっているのを拝見して、北海道にエアコン……、いよいよ生活を変えざるを得ないところまできている……、気候帯を塗り替えるところまできてしまっている! と話しておりました。
必然、着る物・着られるもの・選ぶもの・選べるものにも変化があらわれてきます。
今年の夏、「futana」でよくお聞かせいただいた変化。それは、「ノースリーブデビューした!」というお話。
気候変動という大きなテーマに対し、少し小さい事柄なように感じられるかもしれませんが、その実、二の腕を出すという選択は、私もそのターニングポイントがあったのでよくわかるのですが、出し慣れない者にとっては、かなり勇気のいる大きな出来事です。
なんだか腕がすーすーするし、動くたびに自分の腕の肌が見えたり揺れたりするし……。
腕を出す勇気ないなんてない、袖のある洋服がやっぱりしっくりくる! ずっと頑なだったこの考え方が、いろいろな人の中で変わるぐらいの今年の暑さでした。
「今年はもう!そんなこと言っていられないぐらい暑いから!」
「半袖のこの袖がある部分がべたべたするから、むしろそのすーすーする感覚を得たい!」
暑いのには本当に参っていたけれど、こう言いながらノースリーブに手を伸ばしていらっしゃる皆さん、とてもかわいかったです。大きな勇気や決断がなくても、ふわっっと変わる瞬間や変わらざるを得ないこともあるものねぇ。
うふふ。
最初はドキドキしていたけれど、慣れとは面白いものでどんどんノースリーブが手放せなくなって。最初は仕方無しで着始めたのだけれど、回数を重ねるうちに慣れてきて、こうなってくるとやっぱり楽しくなってくるのです。
ある方が、「なんで今まで腕隠してたんか、わからへん」とおっしゃっていたのも同感でかわいくて、皆さんと一緒になって笑っておりました。
そして、ノースリーブ生活をしていると、個人的に欠かせなくなるバディアイテムは、冷房除けの羽織もの。
私の場合「TORICI」さんのアイスVカーディガンをよく鞄にしのばせていました。
このカーディガンにつきましては、来年の春夏でも届けていただく予定ですので、もしよろしければ皆さま楽しみにお待ちくださいませ。
TORICI
アイスVカーディガン
2024年futana お取り扱い予定
Col. black/ash brown
\35,000+tax
こんな風にして、暑い暑いと言いながら細かい変化を楽しみつつの秋冬! 今年は残暑も長すぎるぐらいに長かったので、秋の訪れの喜びもひとしお。もともと秋が季節の中で一番好きでしたが、今年は一層そのありがたみを痛感する年となりました。
冷房をつけずに寝られて、汗疹も出来なくて、どこに行っても涼しくて、植物も元気。食欲も正常、体も動かしやすく、太陽の陽射しも受け入れられる。家の中での時間も、外に出ていろいろな色をめでることも、ほっこりお茶したり本を読んだり映画見たりウトウトしたり、京都御所に行ったり自転車に乗ったり図書館に行ったりいろいろな色をみたり、そしてもちろんお洋服を楽しんだり。
「夏は暑さを乗り切る」が念頭だった毎日のお洋服も、今こそ「着たいもの」を軸に洋服を選べる!
重ね着も、ノースリーブの恥ずかしさを回避するためではなく、純粋に組み合わせを楽しめる。この、秋冬の組み合わせあれこれの高揚は、やっぱり特別だとあらためて感じました。
気候がよいと気分も高まって、組み合わせが次から次から湧き出てきて!
同じジャケットでもインナーをかえて遊んでみたり、
ボトムを替えて遊んでみたり◎
Maku textiles
KARMA jacket
\76,000+tax
Nouvelles du Paradis
イージーワイドパンツ
¥12,800+tax]
パンツとシューズをそのままに今度はトップスを替えて◎。
一つのお洋服にフォーカスするとそこからどんどん組み合わせが派生してゆく流れが面白いです。組み合わせがどんどんと生まれるのは、生地の厚さや織り具合も選択肢がぐっと増える秋冬ならではだとあらためて感じています。
秋冬にもふと履きたくなる白い靴。
「AUTTAA」さんのレースアップシューズは美しくシンプルなストレートチップ。
合わせやすくて、とてもありがたいひとしなです。
AUTTAA
レースアップシューズwhite
\40,500+tax
「TORICI」さんの「Villain (ヴィラン)」シリーズのニットも大活躍。
シンプルながら、袖口、裾、各所のリブ幅や肩の付け具合など独特の雰囲気があって、着るとスンッと気持ちが引きしまります。
TORICI
Villain cardigan
Charcoal gray
\40,000+tax
一瞬で過ぎる秋と共にお洋服を楽しみながら、次に来る寒い冬に備えようと思います。夏は酷暑だったけれど、冬は厳冬なのだろうか……。どれだけ寒くても、組み合わせしながらうまく乗り切ってみせる! と、見切り発車で書き始めた気候変動のお話。辿りつくのはやっぱりお洋服のお話でした。
えへへ。
今日は気候変動というトピックだったけれど、変化というもので言えばここから数多く、例えば体の変化や心の変化。自分が年を重ねているということは、同時に周りの人達も年を重ねているし、それによる環境の変化も数えきれないほどある中で、お洋服をはじめ日々の食べ物や習慣、見たり聞いたりするものや運動や休息など、その時々で日々の楽しみを見つけながら変化にうまくついてゆけたらよいなと、ふと思った2023年でした。
はっ、この楽しみ、「暮らしとおしゃれの編集室」さんに正しく詰まっているではないか!とも。
皆さまは、今年何かの変化はありましたか? 変化のない、穏やかな1年でしたでしょうか?何かの折りにお聞かせいただけたら、わたし、うれし。
お会い出来るのを楽しみにしております。
それでは今日も引き続き良き1日となりますように。ふと今日の空模様を、見上げられますように。
futana
京都市上京区中小川町241-6
TEL:075-406-5337
営業時間:10:00~18:00
不定休
https://www.futana.shop/
Instagram「@futana_kyoto」
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