【フタナ#04】「yofune」の芸術品のような金彩陶器をオーダーで自分だけのアクセサリーに
皆さまこんにちは、「futana(フタナ)」の土井です。フリーテーマでの4日間、今回もあっという間に最終日となりました!
ここまで3日間、「futana」の2023年振り返りのお話をさせていただいてきましたが、ラストの今日は、こちらも今年の大切な一幕だった「yofune」の受注会のお話をさせていただきます。
「yofune」は、以前「今日のひとしな」の連載でご紹介させていただいた陶作家・西野詩織さんの装身具での活動名です。これまでも幾度となく作品を届けていただいたり展示販売会をさせていただいていたりしたのですが、今年は初めて受注会という形でイベントを開催したのでした。
この、受注会という形がとても楽しくて! 今の私たちに必要な時間だったなと、少し抽象的な表現になってしまいますが、そう感じたイベントでした。
「yofune」の初めての受注会では、詩織さんと皆さんが直接やり取りしながら、作品の出来上がりを決めていきました。
装身具になる前の、モチーフの状態の金彩陶器は、まさしく芸術品。この小さな芸術品を、耳につけられるというのがあらためてうれしい。
「花瓶のように見えるから、花をつける感じでブローチにするのも良いなぁ」
「ここにビーズをつけて、光を集める石もひとつ、この上に置こう」
詩織さんと皆さんがゆっくり、じっくりと完成形を相談しておられるのを傍らで見ていると、自分では思いつかなかった組み合わせやモチーフの解釈を垣間見ることが出来て、とても新鮮でした。詩織さんも、皆さんの頭の中の想像や希望する形、装身具への思いを聞くことで、新しくひらめいたり気づいたりすることがあったようです。
私も合間にリクエストしました。サーカスに出てくるような猫ちゃん。
常々、「口に出したり書いたりする行為は、アウトプットであると同時に、自分の想いや考えを、輪郭を伴って自身にインプットし直すハイブリッドな行為だ」と勝手に思っているのですが、今回その想いをさらに強くしました。口に出すまで自分がこんなに具体的なモチーフの作品を欲しいと思っていたことに気づいていなくて!
深く考えず、ふと口から出たリクエストだったけれど、「そっか、私、猫ちゃんが欲しいんだ」。頭の中のものを折に触れて口に出したり書いたりするのって楽しいなと、あらためて痛感した初夏でした。
そうして数カ月後に出来上がりをいただいた時、最初に感じたのは驚き。想像はしていたけれどこんな風に自分の希望通りに仕上がってきて、「詩織さん、私の頭の中のぞいた?」という驚きと、「こんなに小さいのにしっかりと目やひげや面持ちが分かる!」という驚きと。
見る角度や光の加減で、いろいろな表情を見せてくれる猫。
実際につけてみたら、今まで持っていたどの作品ともまた違う雰囲気の一点で、そして今までの作品とも仲良く合わせられてとてもうれしかったです。それをつけた自分もまたいつもと違う雰囲気になっている気がして、「作ってもらってよかった」と、じんわり。
作り上げられる前、頭の中だけにあったものが実際、装身具として目の前に出来上がった時の喜びとどこか不思議な感覚。手にする気持ちは皆さんそれぞれの様で、でも一様に「オーダーしてよかった」というお言葉をいただけて、とてもうれしい2023年受注会でした。
作り手と伝え手。詩織さんと私。立場は違えど、自分達が納得して、素敵と思うものを皆さんにお届したいという想いは共通で、その想いを再確認出来て、これからもずっと繋がってゆけたらよいなぁと、今回受注会を経てあらためて思いました。
さらにもう一つ抱いた想いは、詩織さんの作る装身具が、その年、その時。作る年齢ならではの魅力を纏ってアウトプットされているということ。どの年代のどの魅力も手にしたい。ゆっくり、ひとつずつコレクションしたい。さかのぼって10年前を手にする事は難しいけれど、これから先を見てゆくことは出来る。そう思った2023年初夏でした。
そうして2024年。自分自身の新しい発見や皆さんの希望をお聞かせいただけたのがとても楽しくて、そして詩織さんの作品をまた見たくて、来年もこの形でオーダー会を開催させていただくことが決まりました! 詳しい日取りは未定だけれど、春本番の4月中。
2024年4月。
来年のことを言うと鬼に笑われちゃうけれど、一緒になって笑っちゃおう!
えへへ
皆さまもしタイミングが合うようでしたら、yofune装身具受注会、是非お立ち寄りくださいませ。欲しい装身具を考える中で、そして口に出してみることで、何か面白いことがあるかもしれません。
さ、「futana」の2023年振り返りはこれにておしまい! 皆さま4日間お付き合いいただき本当にありがとうございました。
振り返りは終わりましたが、店頭では今年残す一ヶ月、引き続き12月23日ギリギリまで素敵なお洋服やあれこれを、作り手のみなさんに送っていただく予定です。何かお探しのものがありましたら、ふらりとお立ち寄りくださいませ。お会い出来るのを楽しみにしております。
それでは、今日も引き続き良き1日となりますように。
心地よい流れとなりますように。
futana
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