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ガラ紡に惹かれる理由

今日のひとしな

2024.01.13

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.13〜

先日、ガラ紡のブランケットとマフラーを選ばれたお客様が、「小さな頃は、フワフワの布が好きでずっと握って顔にあてていました」と話をしてくださいました。そのお話を聞いて、私も小さな頃は母の柔らかいタオルをいつも手から離さず、寝る時も一緒だったことを思い出しました。あの時の感触や匂いまでもが思い出され、柔らかいガラ紡に惹かれる理由が幼い頃の記憶にあったのだと気付かされるお話でした。

明治時代、糸が貴重だった時代にくず糸を再び糸として再生させるためにガラ紡は作られました。当時の織り機は水車で動いており現在は電力に変わりましたが仕組みはその頃のまま。ゆっくりと空気を含んで紡がれる手紡ぎのような風合いは触れるたびに気持ち良さを感じます。材料を余すことなく使うために昔の人の知恵から生まれた織物。大切に作り出された背景を知ることでますますガラ紡に惹かれていきます。

Suno&Morrisonのオーガニックコットン100%のガラ紡は、独特の素材感と柔らかさが特徴です。素朴に感じる素材ですが、Suno&Morrison 齋藤由清乃さんの色合いの選び方と絶妙のセンスで、ナチュラルからスタイリッシュまで様々な服装に合わせられるのも魅力です。独特の素材感や色合いが首元のポイントとなり目をひきます。

ガラ紡の柔らかさと軽さに驚かれる方も多く、首に巻いた時に気持ち良さをすぐに実感できます。長い時間巻いていても着けていることを忘れるぐらいストレスになりません。いつも手から離したくないお気に入りの一枚となりそうです。