インポートの色使いで、着こなしを楽しく
こんにちは。熊本・南阿蘇の「robin ASO」の土持加奈子です。今日が今回の連載の最終日になります。

世の中には似たような服がたくさんあります。けれど時々「これは他では置き換えが効かない」と感じる服があります。私にとっては、アイルランドの「O’NIEL OF DUBLIN」のスカートが、まさにそんな一着です。

「オニール」が特別なのは、伝統的な「キルトスカート」に、多種多彩な色柄をのせているところです。特に「アイルランド各地の風景を“チェック柄”で表現する」という面白い発想。――私は、これぞヨーロッパの“洒落”だと思うのです。

春夏は「アイリッシュリネン」が使われています
変わらず作り続けてきた歴史と、時代に合わせて新しさを取り入れていく心意気が、このスカートならではの“佇まい”となって、コーディネートを引き締めてくれます。
――というわけで、今年も沢山あるアーカイブファブリックの中から4色、別注させていただきました。
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<柄名:NEPHIN BEG>

一見すると単なる「ベージュのチェック」ですが、柄名は、アイルランド西部にある自然保護地域「ネフィンベグ山地」に由来しています。

なだらかな丘が続く山岳や、広大な泥炭地で知られる土地だそう。霧、石、苔――、服を通してその景色を想像するのも楽しいです。

生成りやグレージュなどのアースカラーを重ねた色調は、たくさんある「オニール」のチェック柄のなかでも珍しい雰囲気です。

ベーシックなコットンの半袖ニットと合わせています。チェック柄の白いラインが引き立って軽やかに見えるように、あえて黒に近いチャコール色をコーディネートしました。
<無地:TAUPE>

今年選んだ無地は、「TAUPE(トープ)」。フランスの伝統色で「モグラの毛」を意味するグレイッシュブラウン。

実は、私はこの曖昧で静かな色がとても好きで、昨年の秋冬にも、この色を“ウール素材”で別注しました。同じ色でも、生地が変わると光の受け方が違って見えるのも、天然素材ならではの面白いところです。

春夏用のアイリッシュリネンのスカートは、裾のプリーツの折り目をあえて落とした仕様で、風が抜ける涼やかな仕上がり。

爽やかなサックスブルーのコットンリネンシャツが、「TAUPE」の深みのある色合いによく合います。スカートスタイルでも、フェミニンになりすぎないので、年齢関係なく着こなせます。
<柄名:MAX TONELAGEE>

こちらの柄も、山の名前が付けられています。アイルランド東部にある「Tonelagee(トネラギー)」という、ハイキングで人気の山。

こんな鮮やかな赤いスカートが、山の景色と結びついているなんて驚きです。――ブルーは湖、グリーンは草木や苔、白は岩肌。そして印象的な朱赤は、夕日に染まる荒野や、赤茶けた大地の色。

まるで、ワードローブの“パレット”の色を増やしてくれるような、他にはない色使い。着こなしが楽しくなります。

「MAX」が名前につく大柄チェックは、存在感がありながらもすっきりとした印象で着こなせます。透け感のあるコットンのガーゼシャツを合わせると、スカートの鮮やかさと調和して涼やかに。
<柄名:BLUE BUCHANAN>

柄自体は、伝統的なタータンの代表格である「Buchanan(ブキャナン)」がベース。配色を変え、湖と山のブルー&ブラウンで、再構築した一枚です。

“氏族由来のタータン”といえば、自らの氏族の存在を誇示するために、赤や黄色などの派手な色使いが多いです。しかし、それを現代の暮らしに馴染む“風景”の色へと置き換えてしまう発想にも、私はヨーロッパの“洒落”を感じます。

Tシャツとの簡単な着こなしでも、「オニール」のスカートがあれば、カジュアルになり過ぎません。

リネン素材でトラッド感が程よく抑えられているのも、使いやすさの理由です。

“ここぞ”というお出掛けから、ちょっとした外出まで気負わず着られ、すっと背筋が伸びたように格好がつくので、着る楽しさに加えて実用面でも「他に代わるものがないな」と感じます。
着用スタッフ身長:166cm
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<STYLE 1>
リネンスカート「O’NIEL OF DUBLIN」NEPHIN BEG
コットンニット「1dozen」ミッドチャコール
ワンハンドルバスケットバッグ
サンダル「FURLA」(私物)
<STYLE 2>
リネンスカート「O’NIEL OF DUBLIN」TAUPE
コットンリネンシャツ「Handwerker」サックス
ジュートバッグ「beej」
シューズ「melissa+JASON WU」ブラック
<STYLE 3>
リネンスカート「O’NIEL OF DUBLIN」MAX TONELAGEE
コットンガーゼシャツ「ARMEN」ホワイト
コットンタンク「evam eva」ホワイト
シューズ「Ralph Lauren」(私物)
<STYLE 4>
リネンスカート「O’NIEL OF DUBLIN」BLUE BUCHANAN
コットンTシャツ「HAU」チャコール
ハット「mature ha.」(私物)
サンダル「Sebastian MILANO」(私物)
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