「スタイルアップの鍵は、トップとボトムのバランス」vol.2 ルノンキュル 木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2017.06.13

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グレーとベージュを一滴ずつ落としたようなフロスティホワイトのセットアップ。
鉱石のようなひんやりカラーはウォームタイプには寂しくなりがちですが、
トップスとボトムスのぷっくりシルエットと半端丈がお茶目に崩してくれていい感じに。
敢えてブルーのアクセサリーと黒のサンダルでさらにクールにしても大丈夫。
「形」「色」「素材」「髪型」「小物」のバランスですね。

vol.1はこちらから

ひきつづき、骨格タイプ別トップスと
ボトムのバランスのお話を続けましょう。

次はナチュラル・・・

・トップスとボトムスはバリュームや長さをアンバランスに
・体の構造と合っていない縫製

上下バランスNT

例えばトップスがチュニックやオーバーシャツのようにボリューミーなら、
ボトムスはレギンスやタイトスカートでもよく、
逆にトップスが短いGジャンやフィットするTシャツなら、
ワイドパンツやマキシスカートを合わせるなど、
上下のボリュームや長さをアンバランスにすることで、
スタイリッシュに見えるタイプです。

「体の構造と合っていない縫製」というのは、
体の立体感に合わせてキチンと裁断されていないということ。
例えば肩や脇の「くり」のないドロップショルダー、ドルマンスリーブ、
カフタン。袖や裾などが半端丈、逆に長かったりボリュームがあるなど、
体の作りに対して「いい加減さ」や「あそび」があるということ。

アンバランス、あそびが、体のフレームの大きさや骨っぽさを中和しつつ、
カッコ良さにシフトしてくれるわけです。

体にキチンと沿ったレギュラーシャツとレギュラー丈のパンツなどはもっさりしがち。
袖まくりやパンツのロールアップ、ラフなタックインなどドレスダウンでこなしてください。

ナチュラルは他の2タイプに比べて、体型が多様ですので、
お悩みカバーはひとそれぞれですが、この上下バランスを崩す方法は便利です。
上半身が気になる人は上半身に、下半身が気になる人は下半身にボリュームを出して
カバーすればいいからです。

 

最後にウェーブ・・・

・フィット&フレア
・重心は上に上げる

上下バランスWV

フィットするところはさせて、ふんわりさせるところ(特に腰周辺)はさせる。
フレアとは丸み、膨らみ、曲線、柔らかさと考えて下さい。

ふんわりはシルエットにもディテールにも必須。
華奢ゆえの着映えのしなさを補い、ぽっちゃり気になる箇所をカバーしてくれ、
フェミニンさを作ってくれる、一石三鳥の方法です。
ただし、どこかカバーしたら、手首・足首・ウエストなど「くびれパーツ」を出して
メリハリをつけることが「フィット&フレア」の重要ポイント。

そして、デコルテと、ウエストからヒップまでが間延びしがちなので、
重心を上げることがスタイルアップに不可欠です。
ハイウエスト、袖や裾は短めが基本。そしてベルト、装飾、ギャザーなど
高め位置のアイキャッチを意識して下さい。

スカート全般は問題ありませんが、パンツは注意が必要。
本来男性の服はウェーブの女性らしいラインにはそぐわず、
カッコよく着こなすのは難しいのです。
5分~7分丈、ハイウエスト、ギャザー、光沢のある生地など、
フェミニンなこなしがあるものを選ぶ。
あるいはAライントップスやワンピースで腰まで覆ってパンツ感をなくしてしまうこと。

 

どうですか?骨格タイプによって、スタイルアップの方法も、
陥りやすい失敗も根本的に違うのです。
全員に当てはまる一般的な方法というものは存在しません。
この夏は是非自分に合った、ワンランク上のスタイルを目指しましょう!

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

「ルノンキュル」主催。関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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