「秋の空」~おしゃれ暦vol.38葉月
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ、第38回目です。連日すっきりしないお天気が続いていた東京も、久しぶりに晴れました。当然、猛暑もぶり返したわけで……。「気温は夏、気分は秋」な乙女(?)ゴコロを満たしてくれるこの時季の装いの正解は??
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
元来、台風などにより雨の多い秋。
亜熱帯化しつつある、この夏の局地的なスコールや
じめっとした湿気を帯びたスカッとしないお天気の合間、
時折見せる真っ青で高く奇麗な空は、ヒグラシの声とともに、
夏の終わりを感じさせる。
暑さに押し負けて、ややもすれば、ラフを通り越して、
少しだらしない装いが増えてしまいがちな夏。
背筋を伸ばすという意味でも、ボトムスから秋を取り入れて、
サンダル三昧だった足元に、少し革靴を取り戻す。
トップスには、肌触りのいい大人びたTシャツを合わせてみる。
晩夏初秋、新しいTシャツを買い足すことで、少し気分も引き締まる。
ワイドパンツを新調するのも良いのだが、
晩夏には、ロングスカートなどもおすすめだ。
同じTシャツのスタイリングも、
ロングスカートにタックイン、革靴を合わせれば、
だいぶ気が引き締まる。
秋深まれば、薄手ながらざっくりとした羽織物が、
いよいよ活躍する季節。
しばらく遠のいていた、重ね着の感覚を取り戻すのに、
立秋から10月までの40日くらいがちょうどいい。
季節はいつも、急に変わるものではない。
高くて青い秋の空を眺めながら、
「夏休みの宿題終わらせなさいよ!」って、子どもたち相手に
たまに鬼の形相を見せながら、
秋の装いを妄想する。
今年はロングコートが欲しいかな?
いや、久しぶりにジャケットを着てみようか?
今年の夏に気になっていたベレー帽にも挑戦したい。
とりあえず長袖のTシャツでも買ってみるか。
少しずつ、秋に向かえば楽しいのです。
一番季節の変化を感じづらいこの季節。
秋の空を眺めながら、、
Tシャツを10倍秋らしく見せる方法でも考えよう。
Tシャツ:ALWEL ¥8,500+tax
ジーンズ:FIRMUM ¥22,500+tax
シューズ:R.U. BESS ¥36,000+tax
スカート:ao ¥18,500+tax
シューズ:R.U. jill ¥39,000+tax
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