Tシャツコンプレックス克服サマー Vol.1 ルノンキュル木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2019.06.11

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 「Tシャツすごく似合います!」って断言できる大人の女性はそんなにいません。年を取るに従ってなおさら体型や顔と違和感が出てくるし、別に外に着ていかなくても済むし・・・。だんだんと遠のいているアイテムかも。でもみんな本当は、Tシャツをおしゃれに着こなすことには憧れますよね。

 

 Gジャン・デニムと同様、Tシャツは若者と年配の方は違和感なく着こなせますが、30代~50代には雑味が出て難しい不思議アイテムです。Tシャツというシンプルな服の特徴を理解して、自分寄りの味付けで味方にしましょう。

 

 Gジャン、デニムがもともと作業着であったように、Tシャツはもともと下着。一枚で堂々と外出できるようになったのはここ50年くらいの話です。下着をおしゃれに着ようってのが、そもそもレベルの高いことなのですね。

 基本的にTシャツが似合うタイプとしては、体格が大きい、または男性的(脂肪よりも骨や筋肉の存在感がある)、顔立ちや顔の輪郭がシャープ、カジュアルが得意、となります。硬さや強さがTシャツと相まって、ラフなおしゃれ感がうまれます。逆の、体格が小さい、丸みがある、フォーマル寄りな人は、Tシャツでおしゃれっぽさが出せません。元来の下着っぽいだらしない感じになってしまいます。アジア人女性には多いタイプです。

 

 そんなTシャツ苦手さんに、私がコンサルであれこれ試してみる対策法をご紹介します。次のいずれかでほとんどの人はTシャツが似合うようになりますので、試してみてくださいね。

 

1.襟ぐりがリブ編みになっていないもの

 

Tシャツのほとんどは襟ぐりが伸びやすいよう、リブ編み仕様になっています。上品さやフェミニンさが持ち味の人には、ただでも苦手なカットソー素材にリブがさらに追い打ちを掛けて、粗野になりすぎるんですね。襟ぐりがリブではなく、身返しやパイピングの始末になっているものをチョイスすることで、上品になります。

 

2.クルーネックではないもの

 

Tシャツはクルーネックが基本ですが、体型をごまかせないのと、手のこんでいない感があります。それがTシャツの良さでもあり、下着っぽさでもあります。苦手な人は、ここを変えるとすんなり似合うこともあります。

Vネック、ボートネック、大きめの開きにしてみると肩幅の狭さや肩の丸みをごまかしてくれます。

襟ぐりの開きが大きくなったことで寂しい印象になる場合は、イヤリングやネックレスを活用しましょう。

 

3.袖付位置や丈が普通のものは選ばない

 

普通に着たんじゃ似合わないのだから、コンパクトに着るか、オーバーサイズで着るか、どちらか極端にすると解決することもありえます。特にTシャツ苦手さんには、首から腕にかけてのラインが丸い、または華奢すぎる人が多いので、袖付位置は重要です。

オーバー気味に着る場合は、レギンスなどを合わせるなどしてチュニックやワンピース感覚で着ること。帽子やアクセサリーをプラスして、ただの寝間着にならないように注意しましょう。

 

→Vol.2に続く

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、マナー指導の技術を習得、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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