アンチじゃないエイジング VOl.2 ルノンキュル木村牧子さん

パーソナルスタイリスト木村牧子の美人塾
2019.08.07

Vol.1はこちらから

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あちこちガタがきたり、できてたことができなくなったり、年を取るって面倒なことも多いけど、悪いことばかりでもない。(と思いたい)

 来年50代を迎える私の体は機能も質も、もちろん劣化進行中。でも逆にできるようになったこともあるし、自分の好きなところも増えたし、今が一番充実しています。

できるようになって一番良かったことは、人とか評価とか将来とか、怖いものがあまりなくなったこと、頑張ればできることと諦めることの区別がつけられるようになったこと。

たくさんあった、自分の嫌いなところは、鳥瞰することで「個性」と捉えられるようになりました。「嫌い」→「ちょっと面倒くさいけど面白い」に変わることで、逆に好きになったことがたくさんあります。

こんな風に内面はこれから先も豊かになっていくと思っています。だから、年取るのは悪いことばかりでもないというのは、負け惜しみじゃなく本当。

 

アンチ「アンチエイジング」のご意見にも共感するところは大いにあります。シワもシミも自分の歴史。薬剤で髪や頭皮を傷めてまで白髪を隠す必要はない。年相応が一番自然でいい。確かに、自分に訪れる経年変化を、潔くゆるりと受け入れるのはカッコいいです。

 

 きっと、アンチエイジングそのものは良くも悪くもなく、ちゃんと丁寧に向き合って取捨選択しているかどうかが重要なのでしょう。

 

 若いときは持って生まれた個性だけですが、年を取ると、ある程度自分の意思で個性が作られていきます。自分の現状も、この先なりたい自分もわからないまま、成り行きで年を取るのはただの「老化」、この先どうありたいか意思を持って年を取るのが「エイジング」

 10年後、20年後になっていたい自分の外見と内面に近づく努力。自然な流れに委ねる覚悟。両方兼ね備えているのが私の考えるいいエイジングです。「アンチ」だけじゃない、「コンシャスエイジング」とでも呼ぶのがしっくりくるでしょうか。

 

 ぬか漬け、麹漬けなど、食材が腐ったり傷んだりすることなく、さらにおいしいものに変わる発酵食品が大好きな私。時間が熟成を促しよりよいものに変化する食の「発酵」と、年を重ねてより素敵に変わっていく人の「いいエイジング」は似ていると感じます。

丁寧なケアをしたあとは、人の及ばない力と時間に委ねる。両方を撚り合わせれば、いい人生になっていく気がします。

Profile

木村牧子

KIMURA MAKIKO

関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、マナー指導の技術を習得、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net

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