‟ニットの聖地”で生まれた「COOHEM(コーヘン)」のものづくり

今日のひとしな
2019.12.26

~ LOCALERS(ロカレール)より vol.26  ~

皆さんこんにちは、「LOCALERS」の中村です。今日は、2019AWから当店で取り扱いをスタートした山形のニットブランド「COOHEM(コーヘン)」をご紹介します。
 
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「COOHEM」の拠点は、山形県の山辺という山形駅から車で約20分ほどの自然豊かな場所にあります。実は、山形県は日本のニットの産地としても知られ、県内には有名なニット工場が数社あります。その中の一社が「COOHEM」を作っている「米富繊維」です。
 
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「COOHEM」はいわゆるファクトリーブランドであり、自社で企画からデザイン、生産までを一貫して行っています。仲介業者を挟まないので、クオリティの高い製品をお買い求めやすい価格で提供することが出来ます。
 
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ディレクターを務めるのは、「米富繊維」の三代目である大江健さん。実は大江さんは、僕が前職で務めていた会社の先輩でもあります。大江さんとは、なにかと個人的な共通点も多く、最近では一緒に飲みに行く機会も増え、互いの状況を報告しあったり情報交換をよくしています。
 
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そういったコミュニケーションから生まれたのが、こちらのニット。
 
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元々は通常ラインで展開しているノルディックニットのホワイトだったのですが、多様な素材の糸を使っているため、量産時に若干色落ちが発生してボディ部分に移染してしまったそうです。
 
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せっかく生産したのに、処分するのはもったいないということで、製品染めを施しました。ただ製品染めと言っても、このニットは多様な素材を使っているため、染めた時に個体差が出るリスクもあり、染め屋さんを説得するのに時間を要したそうです。
 
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おそらくこういったケースだと処分されてしまうことが多いのですが、僕たちは「ファッション業界に携わる立場として、限りある資源を大切にしていかないといけない」という話をよくしています。それは表面上のファッションではなく、モノが生まれるストーリーやマインド、それぞれのファッション哲学をもつこと。
 
このニットはトラブルを乗り越えた先で、モノと真摯に向き合い、ポジティブな考えから生まれものです。ぜひ袖を通していただきたいですね。
 
それではまた明日。
 
 
MOHAIR NORDIC KNIT SWEATER / ¥37,000+TAX


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