「お気に入りを支えるもの」…おすすめ帖vol.34

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

短縮営業中の店頭には、もう夏の風物となりつつある「Honnete（オネット）」が並び始めましたが、そんな時期には珍しく、撮影中の妻が羽織を着ても鳥肌を立てるほど寒い日がある。さすがに本格的なスプリングコートは着る機会が少なくなった時期ではありますが、これから夏にかけて活躍するいくつかの羽織をご紹介したいと思います。

 

 

「Honnete（オネット）」の歴代の羽織の中でも、アナベルでは群を抜いて人気の高いシャツタイプの羽織。「Vネックシャツカーディガン」という名前で販売しています。

 

 

２つのボタンで軽く前を留めるデザインの羽織は、アイリッシュリネンの長袖で涼しく、袖まくりをしても着ていただける。

 

 

ボタンを留めると、ロングシャツのような感覚で着こなせる。

 

 

 

半袖の上にジャージ素材のカーディガンを。2重ガーゼですので、少し肌寒い日にも活躍します。また、コットンのインディゴ染めですので季節を問いません。秋冬にもたくさん着ていただけそうです。

 

 

先染めリネンのチェック柄で、高級感ととろみのあるいい素材です。何かをデフォルメしたデザインの得意な「NO CONTROL AIR（ノーコントロールエアー）」の素敵なこちらの羽織は、じっと見ていると旅館やホテルの室内着や浴衣を連想させるデザインです。

 

 

涼やかな素材と風通しの良さそうなデザインは、丈が長くとも夏場にも活躍しそうなデザインです。

 

 

内側にボタンが2つだけあり、留めることでカッコよさを増す。

 

 

 

様々なスタイリングに寄り添うこのデザイン、梅雨寒の季節など、おしゃれな通勤着にもなりそうです。都心部の電車はすでに冷房で寒かったりしますから。

 

 

「TRAVAIL MANUEL（トラヴァイユマニュアル）」のリネンボレロカーディガンは、毎年この季節に「Honnete（オネット）」と一緒に販売することにしています。その相性もあるのですが、なんといってもこの季節にちょうどいいのです。

 

 

ジャージ素材のボレロですので、長袖、半袖を問わずどんな洋服にも着ることができ、肩に掛ければショールのように使っていただける。

 

 

淡いリーフグリーンのワンピースに羽織ってみれば、前端のないボレロデザインが功を奏し、ちょうどいい黒の分量感が全体を引き締めてくれる。

 

 

 

最後はこちら。羽織？ワンピース？シャツチュニック？

 

 

「Honnete（オネット）」で最も人気のあるギャザーワンピースは、現在では着丈が短く感じるため、ワンピースとしての着用はしなくなりましたが、ロングシャツチュニックとして、そして真夏5分袖の羽織として大活躍します。今は羽織のインナーとして、真夏は一枚でも活躍し、Tシャツやノースリーブブラウスの上から羽織ることでも着ていただけます。

 

 

「Honnette（オネット）」はもう9年目のお取り扱いになるわけですが、長い時間の中で常にアナベルの中心にある存在です。我々お店に求められることは、決して新しいものの提案だけでなく、同じものを何度も違う角度で見直して提案し続けることにもあるように思います。それには新鮮な脇役が必須ではあるのですが、そんなことを考えていると、個人のクロゼットもそうあるべきだと思うのです。長年のお気に入りを支えるのは、毎年現れる新人だったりします。だから、同じものを着続けることを敬遠するのではなく、今年はどんな風に着ようかと考える楽しみを持つことにするといいのでしょう。今年もたくさんの「Honnete（オネット）」をご用意していますが、たくさんお持ちの方は、その脇役にも注目してご覧いただけますと幸いです。

 

 

シャツカーデ：Honnete ￥25,000+tax

ギャザーワンピース：Honnete　￥24,000+tax

リネンチェックコート：NO CONTROL AIR　￥38,500+tax

インディゴカーデ：BLUE BLUE　￥23,000+tax

リネンボレロ：TRAVAIL MANUEL　￥13,000+tax

 

 

＊編集部より　伊佐さんが本連載でもたびたび登場している革小物ブランド「safuji（サフジ）」さんとコラボしたバッグとその持ちこなしを現在発売中の『ナチュリラ』vol.49春号で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね！　　※おかげさまで、バッグは完売しました！ありがとうございました。

 

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