手仕事の良さを感じる食卓

器店主の朝ごはん
2020.11.22

「うつわと道具や ころは」南方あゆみさんvol.4

こんにちは。11月の4週間に渡り朝ごはんコラムを担当させて頂いている「うつわと道具や ころは」の南方です。
我が家の朝ごはんとうつわ使いをご紹介させて頂きます。
今回でついに最後の回となりました。

最終回の締めはやっぱり我が家で一番多い和食の朝ごはんです。
玄米の肉味噌おにぎり、きゅうりと大根のぬか漬け、鮭と青梗菜のみそ汁、冷奴、五目豆、なめこおろし和えです。日本昔ばなしに出てきそうなメニューですね(笑)

肉味噌おにぎりは竹ざるに大葉を敷いて彩りよく盛り付けました。
竹ざるはざるそば用のイメージがありますが、お皿として使うと食卓がいつもと違う雰囲気になります。特におにぎりが合いますね。

みそ汁は第一回目でも使用した愛用の田中陽三さんの刳りものの漆碗。
具沢山のお味噌汁が合います。

ひと口おかずは長皿のうつわにちょっとずつ盛り付けました。
普段は魚用として使う長皿もちょっとした使い方の工夫で雰囲気が変わります。
豆鉢と組み合わせると汁もののおかずもバランスよく盛り付けることができます。

なめこおろし和えの大根おろしは公長斎小菅さんの鬼おろしを使いました。
鬼の歯のようにギザギザとした鋭い歯の鬼おろしで削ることでシャキシャキとした食感の大根おろしができます。
また、辛み成分が出にくく、大根の繊維をつぶさず栄養を損なわず食べることができます。
昔ながらの道具は使い勝手や意匠含めて、昔の人の知恵が詰まっていてとても勉強になります。
また、竹は丈夫で昔から日本人に愛されてきた素材です。
環境にもやさしく、改めて現代の生活に取り入れたいものだと思います。

かわいい鳥のお箸置きは石川理恵さん。
健気にお箸を支えてくれている姿が愛らしいです。
染付の青は和の食卓にしっくり馴染みますね。

陶芸や木工、竹工芸は昔から変わらず人の手で作り続けられています。
一つ一つのものに作り手の想いが込められたうつわや道具は、使うことで生き続けるのだと、そんな思いを馳せながら毎日の食事を大事にしていきたいと思います。

今回使用したうつわと道具
・公長斎小菅さん 白竹ざる盛皿、鬼おろし
・田中陽三さん  栗の木の漆碗
・丹誠窯さん    長皿
・三木あゆみ    舟形豆鉢
・石川理恵さん  箸置き
・icura工房さん  箸(細)

11月の4週に渡って担当させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
うつわ店主としてうつわの使い方などご紹介してきましたが、私もまだまだ勉強中です。
実際にお客様とのお話の中で、新しい発見があり試してみるということもよくあります。
お店にお越し頂いた際は、使い方、うつわの作り方、作家さんのことなどなんでも聞いてみて下さい。
のんびりとした空気感の神戸・垂水の海もぜひ見に来てくださいね。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
またいつかお会いできる日を楽しみにしております。

 

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うつわと道具や ころは

兵庫県神戸市垂水区仲田1-1-6
TEL:078-708-8770
Email:koroha.curry@gmail.com
営業時間:11:00~18:00(1階カレー屋は16:30まで)
定休日:水・木(臨時休業あり)
https://koroha.shop-pro.jp/ 
Instagram: @koroha.ceramics

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