定休日、おむすびの朝ごはん

「うつわと展示室 edaha 」鈴木ともえさんvol.1

2021年4月を担当させて頂くことになりました、
「うつわと展示室 edaha (エダハ)」の店主、鈴木です。
年度始め、新しい生活を始められる方も多い季節
気軽に器を取り入れた食卓で、楽しくお過ごし頂きたいと思っています。

私の営む小さな店edahaは、月曜日が定休日です。
次の企画展準備、経理・事務作業や、打合せ。
いつもより少し早起きして、営業日に出来ないような作業をまとめて行う週始まり。
前日の作り置きを混ぜ込んで、ささっと、だけど元気が出る色合いでおむすびに。
朝は、鮭を焼いて、付け合わせやサラダの野菜を準備し、
下味をつけておいたイカに火を通して完成。

前日は、夕飯の時に作ったおかずを少しずつ小鉢に入れて冷蔵庫へ。
菜花のおひたし、イクラ醤油漬け、塩茹でした枝豆、しらす、炒り卵を具材に。
蓮根の白だし炒めは付け合わせ。
塩を軽く振ったご飯にざっくり具を混ぜ込み、軽く握ったら白木のお重に。

遠方への外出があまり出来なくなってからは、
近くの直売所などで採れたて野菜を探すのが楽しみになりました。

金柑とにんじんのサラダに合わせたのはレモン、オレンジ、グレープフルーツの果汁に
オリーブオイルと塩胡椒を混ぜた柑橘ドレッシング。
爽やかな色が透け見える、透明ガラスのドレッシング入れは、理化学ガラス。
平皿蒸発皿を使っています。

金継ぎした器も多い、我が家の食器棚。
日常使いしていく内に、欠けたり、ヒビが入ってしまうのも陶磁器の特性ですが
貫入が入っていったり、艶が増したりと、
器の変化は、その人の暮らしそのもののように思います。
食卓での思い出や、手にしっくりとくる質感は年月を経て育まれたもの。

edahaでは新漆を使った簡易金継ぎワークショップを年1度行っています。(事前予約制)
2021年は10月14日の開催を予定しています。
普段使う器だからこそ、繕って長く使い続ける事が出来る楽しさを、
ぜひ体験して頂きたいです。

いかのかりん揚げは、店舗がある草加市の給食メニューから。
短冊切りしたイカに、生姜、濃口醤油、塩で下味をつけて、片栗粉をつけて揚げます。
我が家では米粉と片栗粉を混ぜてまぶし、少ない油で揚げ焼きに。
自校式で美味しい給食の中でも、子供が大好きなおかずです。
芽キャベツのガーリックソテーを添え、
器をたくさん並べる時に使いやすいオーバル皿でワンプレート兼、取り皿に。

自宅にいても、お重に入ったおむすびと、柔らかな色合いの器で
桜の下でお弁当を広げるような気持ちと、春を楽しんだ朝でした。

店頭では、コラムに合わせて
「朝ごはんのうつわ展」を2021年4月8日〜30日まで開催します。
掲載の器を中心に展開の予定ですので、お立ち寄り頂けましたらうれしいです。

今日のうつわ

オーバル皿・スープマグ / イトウサトミさん(常設)
サラダの小皿 /　南江里子さん（4月中旬入荷予定）
ガラス箸置き / 手塚えりかさん(4月下旬入荷予定/常設)
コースターにした菊型小皿 / みはたやさん(入荷予定)
カップ黒(掛け分け) / 飯高幸作さん(常設)

カップ白 / 山木常江さん（私物）
白木重箱 / 松屋漆器店 (私物)
平皿蒸発皿 / 小泉硝子製作所 (私物)
お匙 / 私物・ギフトで頂いたもの

photo＆text 鈴木ともえ

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