素敵な器を使った朝ごはんコラム、2月担当は「SOITOGE」の長岡正子さん

器店主の朝ごはん
2022.02.03

こんにちは、栃木県益子町で「SOITOGE」という器と生活雑貨のセレクトショップを営んでいる長岡正子です。今月から4回にわたって、我が家の朝ごはんと、その器づかいをご紹介させて頂くことになりました。

益子町は古くは室町、鎌倉時代の貴重な文化財が町の中に点在し、歴史と情緒溢れる場所です。窯元は250箇所、陶器店は50店舗あり、若手の作家からベテランまで多くの陶芸家が窯を構えています。
「SOITOGE」は、陶器店が軒を連ねる城内坂へ近く、益子駅から徒歩10分の内町通りに面した場所に店舗があります。

店舗前の通りは、春と秋に開催される益子陶器市には、大勢のお客様で賑わいをみせます。
私自身は元々宇都宮市の出身です。人生の半分以上を東京と海外で暮らし、数年間だけ主人の仕事の関係で私と子供達と宇都宮市で暮らす事になりました。
我が家は好き嫌いが多い中学生になる双子男子と、私同様食べることが大好きな夫と四人家族です。

元々、器のお店を始めるきっかけとなったのは、子供達の偏食でした。
幼稚園の時、食べられる素材や料理が増えてきたものの、なかなか食が進まない時期もあり、どうしたものか?と悩んでいました。
それまで私達はジャカルタで駐在生活をしていて、大理石の床だったこともあり、安全性の面からもずっと子供達はプラスチック製の食器を使っていました。
しばらくぶりに私の育った栃木県で暮らしていたこともあり、幼い頃に器を作った焼き物の町、益子に散策へ出掛けました。
益子の陶器店を端から端迄回るうちに、若手の作家さんのお洒落な器が点在していることに気付きました。
その中に子供達が見たら、きっと喜んでくれるに違いないと思える器との出逢いがあり、試しに翌日の朝食で使ってみたところ、二人揃って嬉しそうに歌いながら朝ごはんを食べてくれ、それからというもの、一度も器を落としたこともありませんでした。子供ながらに、手に持った時の焼き物が持つ心地良い重みや手触りに、大切な物なんだと感じとってくれたのだと思います。

器を通して、子供達にとって大切な食の新しい機会を得ることができ、同時に私達家族皆んなにとっての大切な食の時間を刻んでくれる焼き物(器)との出逢いに運命を感じました。

子供達を出産するまで、化粧品会社のブランドや商品企画、宣伝から販促に渡る仕事をしてきましたが、もともとお家時間を過ごすことが好きで、退職後も常にライフスタイルの中で美しい物、日常生活が楽しく幸せになる何か?を探すことが大好きでした。
一生続けられ、かつ楽しさを多くの方と共有できる空間創りをと考え、益子焼を中心とした全国の窯元や作家の器と、これまで暮らしてきたアジアの生活雑貨、それぞれをコーディネイトさせセレクトしたショップを3年前(2018年11月)にオープンしました。

ショップ名は「SOITOGE(ソイトゲ)」。ずっとそばで大切に手元に置きたい物を。との思いから“添い遂げる”という言葉から連想したネーミングです。

それでは、ショップをはじめる前から使っている愛着ある器や、店頭でお取り扱いのある器を使って、日頃の何気ない朝食をご紹介できればと思っております。
1ケ月間どうぞ宜しくお願い致します。

→「SOITOGE」の記事はこちらから

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SOITOGE

栃木県芳賀郡益子町益子903-1
オープン日:
シーズン営業/春・秋の益子陶器市、6月、7月、11月(木、金、土)
営業時間:陶器市期間中/10:00~16:00、
通常営業/11:00~15:00 土曜日のみ11:00~16:00
年2~3回の企画展及び個展を開催、詳細又抽選販売等についてはインスタグラムをご覧ください。
Instagram (実店舗の情報):@soitoge
Instagram (online専用):@ouchi_de_soitoge

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