素敵な器を使った朝ごはんコラム、12月担当は「うつわギャラリー陶和」塩川さん

器店主の朝ごはん
2023.12.07

こんにちは。「器店主の朝ごはん」12月のコラムを担当させていただくことになりました「うつわギャラリー陶和」の店主、塩川と申します。
1か月間、器と共に楽しむ朝ごはんにお付き合いいただければ嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

まずはお店の紹介をさせていただきます。



2017年10月創業、先日6周年を迎えたばかりの陶和は、大阪府北部、北摂と言われる地の豊中市「ロマンチック街道」沿い。阪急豊中駅、地下鉄御堂筋線千里中央駅を結ぶ阪急バス「野畑小学校前」からすぐのビルの1階にあります。

 


「ロマンチック街道」には、道路沿いに有名なケーキ屋さんやパン屋さん、レストラン、カフェなどが点在し、市外からもたくさんの方が訪れるお洒落な北摂の街として知られています。
毎年秋には「ロマチカまつり」というイベントも開催され、陶和も参加しています。

 


写真は、今、店にインテリアとして飾っている私が自分で作った花器です。
私の陶芸との出会いは子育てが一段落したころに通い始めた地域の陶芸教室です。

若い頃から洋食器が好きで集めていた私は、ウェッジウッド、マイセン、ジノリ…と洋食器を求め現地のお店にも足を運びました。
ハンガリーに住んでいた時、当時は滅多に入ることができなかったヘレンド工場に行く機会に恵まれ、たった3人しかいない上級絵付師が描くヴィクトリアの可憐な模様に感動しました。
蓋物の持ち手になるバラの花のモチーフをその場でサッと作って手渡していただいたのも宝物のような思い出です。

そして、年齢とともに洋食器に多い磁器とは違う、土でできた陶器の温かみに惹かれるようになり、自分の手で作ることの楽しさに目覚めました。

 

土を触っていると心が落ち着いて熱中し時がたつのも忘れてしまう。イメージ通りに仕上がらないモヤモヤ感に次こそ!と思う気持ちが高まる。
陶芸仲間と各地作品展に行っては、これはどうやって作っているんだろうと話したり、各地の窯元や焼物の里を訪れて作家さんご自身とお話するのも楽しくて楽しくて・・・

いつかはこんな器を自分の手で作りたいと思って集めた器たち。これらを眺めているうちに、陶芸作家さんと器好きの人を繋ぐお仕事ができれば、どんなに幸せだろう!と思うようになりました。

 


陶和のオンラインショップを開店したのは2017年10月、長男の結婚式が終わった日の夜。自分にとって母親業、子育て業の区切りの時でした。
そして実店舗はほぼ同時期に自宅の一角で月に数回の営業から始めました。
2年後の2019年3月、いつか企画展や個展を開いてみたいという思いから、長女の結婚という節目に、豊中のロマンチック街道沿いに小さな店舗を借りてオープンしました。
こうして改めて振り返ると、私の人生とリンクして、店も変化していっているのがわかります。

 


 

そして、2023年5月、より多くの人が“集える”場所を作りたい、うつわを通して会話が弾むお店を作りたいという気持ちがつのり、同じビルの1階に移転し、現在に至ります。

今は、通常のうつわ販売や企画展と平行して、金継ぎをはじめ、作家さんをお呼びして陶芸体験、器と花のコラボなどのワークショップも定期的に開催しています。

器以外にも、地元で頑張る若い作家さんのハンドメイド雑貨、地元の小さなカフェ数軒の自家焙煎珈琲などを置いています。
器を中心に、モノづくりが好きな方が『集える』店。
陶和をそんな店にしていきたいと考えています。
インスタグラムやオンラインショップでもたくさんの素敵な器を紹介していますので是非ご覧ください。

→「うつわギャラリー陶和」の記事はこちらから
→その他の『器店主の朝ごはん』はこちらから

うつわギャラリー陶和

大阪府豊中市向丘2-10-10リライフビル1階
TEL:06-6152-7798
営業時間:11:00〜17:00
定休日: 水・木曜日
https://gallery-towa.com/
Instagram:@gallery_towa

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ