〜肌の冬支度を始める献立〜 茂田正和さんの食べる美容 料理教室レポートvol.15【後編】

食べる美容 料理教室
2026.10.15

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化粧品開発者/OSAJIブランドディレクターであり、楽しく美味しく食べて健やかな肌と心を育んでいく美容食養生をテーマにした書籍『食べる美容』著者の茂田正和さん。茂田さんが自ら料理の指南役を務め、書籍のレシピをメインにスタートしたこの料理教室は、すでに3年目に突入。今年は季節ごとの肌悩みをケアする食材をメインに、世界各地の料理のムードを取り込み、なおかつ家で再現したら食卓を囲むみんなが盛り上がりそうなレシピを取り上げています。

今回のテーマは、”北欧イタリアン”。後編ではフレッシュトマトソースのサーモン・ソテー と、冬瓜と鶏むね肉のズッパ”調理の様子を紹介します。

 

透明感を引き出す“フレッシュトマトソースのサーモン・ソテー”

サーモンに含まれる良質なオメガ3脂肪酸(EPAやDHA)は、細胞膜を柔軟にして肌からの水分蒸発を防ぐのに役立ちます。また、血行を促して老廃物を流し、細胞に栄養が行き渡るようサポート。抗酸化力の高いトマトソースを合わさることで、より肌の透明感を高めるためのひと皿に。

「今回はテーマ食材のサーモンをソテーにしますが、これから行う下ごしらえやソテーの仕方、フレッシュトマトソースを覚えておくと、ほかの魚をソテーにする時も使えます。僕は家で、娘が好物ということもあって、この調理方法でカジキマグロのソテーをよく作っています」


サーモンの切り身は、あらかじめ水抜きして旨みを凝縮させる。塩と砂糖を満遍なくまぶして、上からオリーブオイルを薄く塗ったらラップをして20分マリネする。20分経ったら、表面の水分をクッキングペーパーで拭き取って。




フレッシュトマトソースの材料、1/4にカットしたミニトマト、ケッパー、イタリア版の魚醤であるコラトゥーラをボウルに入れて和えるように混ぜたら、オリーブオイルを加えてさらに混ぜる。


よく熱したフライパンにオリーブオイルをひき、中火でサーモンの両面を2分ずつ焼く。仕上げに塩麹を混ぜておいたオリーブオイルを加え、焼き上がったサーモンになじませてから取り出して器に盛る。そのまま同じフライパンに、フレッシュトマトソースを入れて温める。

「鶏のもも肉などは皮から焼きますが、魚を焼く時は身から焼きましょう。そしてソテーというと最後にバターを絡めて仕上げますが、今日は塩麹を混ぜたオリーブオイルを使っています。塩麹とオリーブオイルの組み合わせって、バターとよく似た風味になるんですよ」


温めたフレッシュトマトソースをサーモンにのせて、イタリアンパセリを散らして完成。サーモンは刺身としても食べられる生サーモンを使っていることに加え、下ごしらえのマリネや焼き方によって、身がパサつかずしっとりジューシィな仕上がりが美味でした。

 

飲む化粧水”冬瓜と鶏むね肉のズッパ”

ズッパとは、イタリア語で「スープ」の意。とくに、具がゴロゴロと入ったボリュームたっぷりな「食べるスープ」を指します。今回つくったのは、肌の材料となるタンパク質が豊富な鶏むね肉と、ビタミンCやカリウムとともに水分をたっぷり含んだ冬瓜、玉ねぎを具材としたズッパ。スープづくりには、茂田さんがプロデュースしているセラミックコーティングのアルミ鍋HEGEを使いました。



鍋にオリーブオイルをひき、1cm角に切った玉ねぎを入れる。玉ねぎが透き通るまで中火で炒めたら、一口大に切った鶏むね肉を加えて軽く炒め合わせる。



炒めた玉ねぎと鶏むね肉に、スープ用の水と一口大に切った冬瓜を加える。火をやや強めてひと煮立ちさせたら浮いてきたアクを取り、塩、ホワイトペッパー、ローリエを入れ、鍋の水で溶いた酒粕、レモン1個の半分の搾り汁を入れて10分煮る。

「僕もかつてそうでしたが、酒粕特有の癖のある味わいがあまり得意でない人って結構多いのではないでしょうか。そんな方にも、今日使った土田酒造の酒粕はすごくおすすめです。いかにも酒粕っぽい感じが料理に出過ぎず、品のある風味づけができます」



10分煮込み、冬瓜が柔らかくなったら仕上げにオリーブオイルを回しかけて茎を取ったセルフィーユを散らす。



食べる前にレモンの皮をすりおろして完成。鶏出汁、レモンの香り、酒粕の風味のハーモニーに、冬瓜のみずみずしい食感が合わさった、爽やかに体の中からうるおいチャージできそうなスープでした。


6月に北欧のストックホルムを訪ねた際、現地の美容の潮流を見聞きしたという茂田さん。ストックホルムでも日本と同じように韓国コスメのブームがあったり、その流れでプチ整形などが流行ったものの、直近ではプチ整形を元に戻すようなサロンが注目されているそう。

「自然な加齢への回帰を聞いて、 僕自身、化粧品づくりを本業としているもののアンチエイジングという言葉は使わないので、わかる気もしました。エイジングって本来、成熟によって魅力が増すというポジティブな意味を持つ言葉なんです。ワインが熟成して美味しくなるのも、肉が熟成して美味しくなるのもエイジング。なので、僕の中ではウェルエイジングっていうのが最近のホットなキーワード。タイムマシンに乗って時間を遡るような美容より、その人が豊かさを感じて魅力を増していくような美容を提供するのが自分の使命だと思っています。この考えに照らすと、どの栄養素をどれだけ摂ったらどういう効果があるのか? みたいな話も大切ではあるのですが、楽しくみんなで食べて満たされること、その幸福感のほうがよほど美容効果が高いのではないかと。そんな想いからこの料理教室も開催していますので、ぜひ皆さんのまたのご参加をお待ちしていますね」



5月から始まった3クール目では、リピーター向けの特典もスタート。1回参加ごとにスタンプが1つ、3つ溜まると茂田さんおすすめの調味料が贈呈されます。次回の11月開催回から連続参加すると、まだ3つスタンプを溜められる可能性があるので、早めのお申し込みがおすすめです。


photo:小松原英介 text:石塚久美子

 

『HEGE』φ250直火鍋 1.0(木蓋付)

 

『食べる美容』


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【食べる美容 料理教室 Vol.16開催概要】
11月|内側からうるおいを満たす献立

乾燥の激しい冬がいよいよ到来。ヒートアイランド現象によって過酷になったのは紫外線だけではなく、冬の湿度もこの50年ほどでどんどん低くなっています。その昔は「乾燥肌」という概念もなく、これは現代病のひとつとも言えます。そんな過酷な環境に立ち向かうには、肌表面から油分や水分を保持するだけでは不十分。必要な量の「タンパク質」をしっかりと食べることが重要です。タンパク質はアミノ酸に分解されて肌に届き、内部で水分を保持する天然の保湿剤として機能します、肌自身が水分を抱え込むチカラを持つことによって、初めてしっとりとうるおいに満ちた状態が作られるのです。

今回は、足りているようで実は不足しがちなタンパク質をさまざまな形で楽しく美味しく摂れる献立をご用意しました。ボトルガルのエッセンスを加えた心も肌もうるおうテーブルをご提案します。

食材/鴨

献立
・ビューティミート”鴨の炊き込みご飯”
・海のタンパク質をたっぷりと”蛸のラガレイロ風”
・秋の味覚でうるおいを”シンプルなきのこソテー”
・自然な血色感をつくる”あさりとベーコンのスープ”

開催日時
2026年11月14日(土)11時~13時30分〈10時45分開場〉
講師:OSAJIブランドディレクター / 茂田 正和
開催場所|釜浅商店(包丁売場4Fイベントスペース) 東京都台東区松が谷2丁目24−1
受講料:10,000円(税込)ドリンクご利用分は別途頂戴いたします。
定員:各回24名 
応募方法:Peatixにてお願いいたします。
※料金(材料費、講習費、実食分)の費用となります。
持ち物等:手拭き、筆記用具、エプロン
注意事項:当日は記録のため撮影が入ることがございます。4名様1組のお席で、複数人での共同作業がございます。ご同伴者がいらっしゃる場合は、ご予約の際に備考欄へその旨をご記載ください。人数によっては、お席が別々になる場合がございますことご了承くださいませ。

Profile

茂田正和

Masakazu Shigeta

音楽業界での技術職を経て、2001年より化粧品開発者の道へ。04年より曽祖父が創業したメッキ加工メーカー日東電化工業ヘルスケア事業として多数の化粧品ブランドを手がける。17年、スキンケアライフスタイルブランド「OSAJI」を創立しブランドディレクターに就任。21年、OSAJIの新店舗としてホームフレグランス調香専門店「kako-家香-」、22年にはOSAJI初となるレストラン「enso」をプロデュース。23年、日東電化工業の技術を活かしたテーブルウエアブランド「HEGE」を仕掛ける。同年10月、株式会社OSAJI 代表取締役CEOに就任。26年、茂田個人のプロジェクトである一棟貸しの宿泊施設「しらかば荘」を群馬県・猿ヶ京温泉に、OSAJIの複合型グローバルコンセプトストア「お匙 京都」を京都・御所南に開業。同年、日本固有の美意識をルーツとしたフレグランスブランド「soca」を発表。
著書に『食べる美容』(主婦と生活社)、『42歳になったらやめる美容、はじめる美容』(宝島社)があり、美容の原点である食にフォーカスした料理教室やフードイベントなども開催している。

Instagram : @masakazushigeta
https://shigetanoreizouko.com/

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