災害時のお守りにしたい、極上の梅干し「備え梅」
~designshop(デザインショップ)より vol.22 ~
災害に備える“備災”アイテムもいろいろありますが、「備え梅(そなえうめ)」もそのひとつ。ただ、そういう意味でだけでなく、この商品自体が本当に魅力的なので、ぜひ知ってほしい! と思いでご紹介します。
「備え梅」は、もともと梅干しの魅力を伝える企画展を、日本や海外で開催していた「BambooCut(バンブーカット)」という会社が作ったもの。社長さんにこれを作った経緯を伺ったところ、きっかけは熊本地震のとき「被災地の子供たちが、唾液が出にくくなって病気にかかりやすくなっている」という話を聞いたことからだったんだそうです。
「唾液=梅干し」と想像できると思うのですが、食べ物が喉を通らないとき、水が不足しているとき、確かに梅干しが役に立ちそうです。また、体調を維持するためのミネラル、クエン酸が含まれている梅干しは、災害時の有用性を農林水産省も推薦するほどなんだとか。
真っ赤な巾着袋に、小包装された梅干し4個が入っています。万が一、災害が起きたときのために、耐圧性、防水性、衛生面、携帯性を追求し、小包装のパッケージになっています。
そして備えてもらうためには、やっぱり美味しくてデザインも良くて、楽しみがある方がいい、そんな思いで作っているので、そのままプレゼントできるくらいのデザイン性。グッドデザイン賞も受賞しています。
美味しさにこだわって辿り着いた梅干しは、梅干し職人・乗松祥子さん(延楽梅花堂)が、幻の梅と呼ばれる「杉田梅」を厳選し、手間と時間をかけて手作りしています。
杉田梅は、粒が大きくて柔らかく酸味が強い、梅干しには最適な梅。その梅ひと粒ずつに秘伝の塩を丁寧に揉み込んで、表面にスジをつけ、塩の吸収を良くしています。本当に手間のかかった梅干しです。
この「備え梅」は無添加ですが、塩分20%という日本古来の作り方により賞味期限3年を保証しています。その3年後に何事もなく笑顔で食べてもらえるときのために、梅干しを使った「3年後のレシピ」というコンテンツもあります。
梅干し好きな私としては、どうしても食べてみたくて、レシピを参考にしてお茶漬けを作ってみました。意外なものを足すお茶漬けなんですが、かなり美味しい……。そして、すっぱいけれどまろやかな味わいの梅干しがたまりません。皆さんもぜひ「3年後のレシピ」で検索してみてください。
3年後も元気で! というメッセージを伝えるために、おばあさまの誕生日用に購入された方もいたというお話も伺いました。何ごとも起こらないことを祈りつつ、自分や大事な人を守ってくれますように……そんな気持ちを込めてプレゼントするには、最高のひとしなになりそうです。
文:杉江厚子
BambooCut|備え梅
シンプルライフ、クオリティライフにふさわしい、流行に左右されず末永く使える優れた商品を発信するショップ。「今日のひとしな」コラム執筆は、オーナーの森 博さん、店長の鹿野幸祐さん、広報の杉江厚子さんをはじめとするスタッフのみなさん。
東京都港区南麻布2-1-17 白ビル1階
03-5791-9790
営業時間:11:00~19:00
定休日:土、日、祝日
http://www.designshop-jp.com
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