【金子敦子さん連載】vol.8 秋川渓谷を歩こう!【前編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2022.10.10

金子敦子さんとともにお届けする連載、「大人のソトアソビ。」。久しぶりなので、今回は足慣らしということで、登山ではなく、散策がてら滝を見に行くことに。訪れたのは、東京都のあきる野市から檜原村に流れる全長約20kmほどの秋川渓谷周辺。新宿駅から電車に乗って1時間で行けるうえ、山々に囲まれているのになだらかな地形で歩きやすく、大人が楽しめるお店もちらほら。山の装備がなくてもスニーカーさえあればOKなので、本格的に寒くなる前の気持ちのいい季節、ぶらりと出かけてみませんか。

 

   〔本日の行程〕

   09:50 JR武蔵五日市駅集合

   10:00 JR武蔵五日市駅南口
   ↓バス
   10:24 払沢の滝入口
   ↓
   10:40 払沢の滝
   ↓
   12:30 石舟橋
   ↓
   13:40 黒茶屋/昼食
   15:00
   ↓バス
   15:30 真木テキスタイルスタジオ
   ↓徒歩15分
   17:00 武蔵五日市駅

 



今日は9時50分にJR五日市線の武蔵五日市駅に集合。「大人のソトアソビ。」の撮影では遅めのスタートです。数日前まで雨予報だったのに、思いがけず晴れてひと安心。「今日も楽しもう〜!」と金子さん。「 駅の一角に秋川渓谷のパンフレットが置いてあるので、ここで見どころをチェックするのもおすすめ」


武蔵五日市駅南口の1番乗り場から藤倉行のバスに乗って、目ざすは払沢(ほっさわ)の滝。東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝です。今日の予定を話していたら、あっという間に「払沢の滝入り口」バス停に到着です。バスを降りてふと見ると、目の前に人だかりができているお店が。「何かな?」「おとうふ屋さんだ〜!」



さっそく私たちも、手づくりどうふの店「ちとせ屋」で朝食がわりに絞りたて豆乳を一杯。秋川源流のおいしい水を使っているというだけあって、スッと体に入っていって、おいしかった! ざるどうふや厚揚げ、とうふソフトも人気のよう。店内をのぞくと、おからと豆乳を使った「うの花ドーナツ」を揚げているのが見えました。「揚げたてのドーナツ、おいしそう〜。でも今日はガマン……!」


「ちとせ屋」の脇の坂を登ってしばらく行くと、小さなヘビを発見! さすが檜原村、自然豊かで“東京の秘境”といわれるだけのことはあります。



歩いていると、右手に見えるのはこんな風景。「ここはスイス?」「東京とは思えないね!」。
ちなみに今日、金子さんが着ているウールのトップスは「ミレー」、パンツは「アンドワンダー」、帽子は「キジマタカユキ×アーツ&サイエンス 」。ライター増田はウールのトップスが「アイスブレーカー」、パンツと帽子が「山と道」。金子さんのシューズは「ヴィヴォベアフット」の「トラッカーⅡ FG」。「『ヴィヴォベアフット』のシューズは普段から愛用していますが、ハイキングシューズも軽量なのに丈夫。とっても歩きやすいです」



さらに進むとウッドチップが敷き詰められた遊歩道が。道の両脇に咲く、可憐なシュウカイドウが目を引きます。薄いピンク色のシュウカイドウの花は7月の終わりから10月中旬まで見ることができます。


入り口近くには顔がついたユニークな建物(カフェ&ギャラリーでした)や今は使われていない郵便局を活用したおみやげ店などがありました。



秋川を横目で見ながら遊歩道を15分ほど歩くと、源流の沢の奥地に到着! 「わ〜! 思った以上に迫力あるねー!」「マイナスイオンがすごい!」。払沢の滝は高度差60m、全部で4段からなる滝で、遊歩道から見られるのは落差23.3mの最下段。滝つぼ間近まで近づくことができます。滝つぼには主である大へびが棲んでいたという伝説が残っているそう。

私たちが訪れた9月の終わりも美しかったですが、もう少し秋が深まるとまわりの木々が紅葉し、冬になると滝が凍り、春は雪解けとともに滝の勢いが増し、と季節がめぐるごとにさまざまな姿が楽しめるのだとか。「まだ青いもみじばかりだったけれど、真っ赤に染まるころにまた必ず来たい!」と金子さん。


私たちが滝のまわりで写真を撮っていると、白髪のロングヘアの男性が近づいてきて、「撮りましょうか」とひと言。この紳士が撮ってくれた写真が素晴らしかった! 手で立ち位置を指示しながら、カメラを動かしつつパパッと撮ってくださり、編集部の木村さんも含めた3人とも、気づくと自然と笑顔になっていました。いったい何者……?



さて、本日一番の目的は早くも終了。駅方面へ戻ります。せっかくなのでバスには乗らず、街並みを見ながら渓谷沿いの道を歩くことに。水の音が聞こえる中、歩くのは気持ちがいいものです。




途中、小さな商店のおかみさんに教えていただいた「山の店」に寄り道。檜原村の特産品のじゃがいもやこんにゃく、あきる野市で日本酒を手づくりしている「野崎酒造」の「喜正」などが並んでいました。地元ならではのおみやげを買うのにぴったりです。人気というじゃがいもアイスを食べてみたかったのですが、売り切れていて残念! 「昔ながらの日本家屋や蔵、昭和の面影を残した商店がいっぱい。バスに乗ればあっという間ですが、徒歩だといろんな出会いがあるのがいいところ」


秋川渓谷で一番の名所といわれる石舟橋につきました。石舟橋は秋川にかかる全長96mの吊り橋。橋から眺める秋川渓谷は一見の価値ありです。橋を渡った先には「瀬音の湯」という、宿泊も可能な温泉施設があります。
この日はここで新刊「新 大人の普段着 秋冬編」の発売を記念して、金子さんが初めてのインスタライブに挑戦! 「15分ほどと短い間でしたが、コメントもいただけて楽しかったです。またやりたい!」。見てくださった方、どうもありがとうございました。

後編に続きます!


text:増田綾子

 

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Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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