【金子敦子さん連載】vol.9 弘法山にのぼろう!【後編】

金子敦子さんの大人のソトアソビ。
2023.01.12

←前編はこちらから



秦野駅まで、水無川(みずなしがわ)沿いを歩きます。水無川は丹沢山系の塔ノ岳に源を発して秦野市を東西に横断している川で、河川敷が整備されているのでお散歩に最適。「川面がキラキラしていて、川沿いを犬が歩いていたり、鳥が飛んでいたり。何だか子どもの頃に戻った気分になりました」


秦野駅に到着。北口に地下からくみ上げた水を飲むことができる場所を発見。名水百選にも選ばれた地下水です。ひと口飲んで、「おいしい!」と金子さん。秦野市は丹沢の山々に囲まれた神奈川県唯一の盆地で、地下は天然の水がめとなっているため、市内には多くの湧き水が見られます。


さて、ここからはバスに乗る予定だったのですが、早めに駅についたので、そのまま水無川沿いを歩いて次の目的地に向かうことに。目ざすは「北欧家具talo tool&tool」。「空は広いし、川はきれいだし、丹沢の山々に向かって歩くのは気持ちいい〜。山歩きでばてていなければ、ぜひ歩いてみて」。


25分ほどで、右手に「北欧家具talo tool&tool」が見えてきました。渋沢にある「北欧家具talo」のオーナーである山口太郎さんが、フィンランドとデンマークをはじめとする北欧各地のアンティークマーケットで見つけた雑貨や道具を集めたお店です。




「北欧家具talo tool&tool」は2016年にオープン。「以前は家具を買いつけする中で出会った雑貨や道具も『北欧家具talo』で売っていましたが、しっくりこなかったので、空間をわけることにしたんです。秦野は生まれ育った地元なので、なじみがあるのと、川沿いでひらけているところがいいなと思ってこの場所を選びました」と山口さん。




ヴィンテージのコーヒーカップが気になって手にとる金子さんに、山口さんが「フィンランド人はまるで水のようにコーヒーを飲むんですよ」とひと言。フィンランドは、ひとりあたりのコーヒー消費量世界一。飲み終えたらすぐついで、をくり返してどんどん飲むそう。「だからこんなにカップがあるんですね。どれも色づかいや柄が独特で素敵」と金子さん。
ちなみに山口さんいわく、フィンランド人はおしゃべりが大好きで人間味がある人が多いそう。



コーヒーカップのほかにも、テーブルランプや壁に飾る小さなラグ、フラワーベースなどが並び、まるで蚤の市を散策しているような気分になれます。


来た道を戻り、再び秦野駅へ。帰り道に立ち寄りたいのが、昨年9月に秦野駅構内にオープンした「TANZAWA BIYORI」。「ハイカーなどの観光客にも、地元の方にも秦野の魅力を再発見してほしい」という思いでつくられたショップで、地元の農家や商店に協力を依頼。秦野産のお茶を使ったドリンクやビール、丹沢の鹿肉を使ったホットドッグなどがイートインで楽しめるほか、秦野小麦使用のパンや焼きいもなどのテイクアウトも。



私たちもさっそく「丹沢シカ ソーセージドッグ」と秦野にある「高梨茶園」のほうじ茶を使った「ほうじ茶アンバーエール」をいただきました。「カンパーイ!」「今日もおつかれさま!」。
「お茶の風味をほのかに感じる、すっきりさわやかなビール。ビールのお供にぴったりのソーセージドッグは、鹿のくせやくさみがまったくなくて食べやすかったです」。今後は、ジビエを使ったラーメンも登場予定だとか。




金子さんはおみやげも購入。地元の人気店「にこにこパン工房」のクリームがたっぷり詰まった「幻のクリームパン」や「片倉商店」のピクルスと梅干し、秦野産の非加熱のはちみつ。「どれもシンプルな材料でつくられていて、おいしかった!」。この日はなかったけれど、ハイカーやサラリーマンの方には「おにぎり屋 とらんきーろ」のおにぎりが人気だそう。
「秦野の名産品がコンパクトにセレクトされていて、見ているだけで楽しかったです。改札口の目の前なので、あまり時間がなくても、電車に乗る前にさっとおみやげが買えるのがうれしいですね」


「今回、弘法山に登って、低山の魅力に目覚めました。高い山の“ガチ登山”もいいけど、低い山の“ゆる登山”もいいもの。標高が高い山への日帰り登山は、時間との勝負で必死に登って、さっとお昼ごはんを食べてすぐ下りることになりがちですが、弘法山ならのんびりスタートでいいし、ゆっくりお昼を食べても大丈夫」と金子さん。「標識が多いから迷う心配がないし、裏山に登るような手軽さなのに、ぐるりと360度の大パノラマなのも最高!」。この日があまりに楽しかったので、何と数日後、2回目の弘法山登山を決行したそう。
「試しに逆コース(秦野駅→鶴巻温泉駅)で登ってみました。始めの登りが少しきつかったけれど、下山後に鶴巻温泉駅近くの日帰り温泉施設『弘法の里湯』に入ってじっくりあったまって、疲れを癒してから帰りましたよ」。
道中、ひとりで登っている方に出会うことが多かったのですが、それはきっと、思い立ったらすぐに来られる気楽な山だから。「登山に慣れてきたら、弘法山でひとり登山もおすすめです」

text:増田綾子
photo:黒川ひろみ

 

←連載「金子敦子さんの大人のソトアソビ。」はこちらから
←その他の金子敦子さんの記事はこちらから

 

モンベル・カスタマー・サービス
06-6536-5740
http://www.montbell.jp

 

北欧家具talo tool&tool
神奈川県秦野市富士見町2-19 ヴィラミハス1A
https://talotool.com

 

TANZAWA BIYORI(※営業は2023年3月31日まで)
神奈川県秦野市大秦町1-1 小田急マルシェ秦野 改札階
Twitter @tanzawa_biyori

Profile

金子敦子

Atsuko Kaneko

主婦。夫と娘との3人暮らし。看護師を経て日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』をスタート。「あっこたん」の愛称で親しまれる人気ブロガーに。著書に『新 大人の普段着』(主婦と生活社)『お母さん、その服なんとかしよ!毒舌ムスメのファッションチェック』(飛鳥新社)がある。
Instagram:@55akotan

Check it out
さらに読みたい

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ