ディテールまで“好き”を詰め込んだ大森商店の傘【前編】

新人編集ツダのおしゃれ修行
2020.07.21

昨年から不定期連載でお送りしている「新人編集ツダのおしゃれ修行」。素敵なおしゃれさんを直撃し、色々教えてもらいながら成長していく新米編集のドタバタ劇を、気軽に、あたたか~く見守っていただけると嬉しいです!

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常日頃からおしゃれさん情報を探し求めているツダ。「素敵な方がいますよ」と噂を聞けば、すかさず会いに行っちゃいます! 今回のおしゃれさんを紹介してくださったのは、ライフスタイルショップ「イトノワ ライフ」店主の渋谷さん。


「この傘は、浅草橋にお店を構える大森商店さんのものなんです。傘の企画をしている女性がとても魅力的ですよ」


チャーミングなアヒルの顔の柄と傘の素敵な佇まいに、すっかり魅了されたツダ。「どんな方が作っているのだろう!?」ということで、早速お店へ伺いました。

思わず“キュン”とする傘を企画している「大森商店」の大森結花さん



JR浅草橋駅から秋葉原方面に向かって徒歩5分ほど歩くと、大森商店に到着します。


「奥深い傘の世界が広がっていそう!」とドキドキしながらお邪魔すると、今回お話を伺う大森結花さんがやさしく迎えてくださりました。


お店に入って最初に目を奪われたのは、ズラリと並んだ様々な種類のハンドル! こんなにもたくさんの種類、初めて見ました。「洋傘部品やハンドルの卸製造業を行っていたのですが、最近はオリジナルの傘とハンドルの生産に力を入れています」と大森さん。好みのハンドルを購入し、手持ちの傘に付け替えることもできるので、「気に入っていた傘のハンドル部分が壊れてしまった」「持ちやすく、お気に入りのハンドルにしたい」といったお客様にも好評だそう。


大森商店の傘の魅力は、自分だけのとっておきの一本にカスタマイズできること。ディテールまでこだわり、ひとつひとつ選んで完成した傘は、暮らしの道具というより、まるでアクセサリーのような佇まいです。

「私の“好き”を形にしているので、万人受けは難しくても、同じように“好き”と思っていただける方に使ってもらえると嬉しいなと思います。そして、ファッション小物の一つとして、傘を毎日のコーディネートに取り入れてほしいという想いも込めてつくっています」



ちなみに今シーズンの新作は、こちらの麻の日傘。広げて並べると、何というかわいさでしょう……! 「とても細い糸で織られ、目が詰まった生地は、しなやかで光沢感があります。麻と言えばナチュラルで落ち着いた印象ですが、とびきりかわいい色や柄を見つけました。日傘にぴったりだなと思って」


お恥ずかしい話、過去に何度も置き忘れをした苦い経験から、ビニール傘をいつも使用しているツダ。日傘や折り畳みも含め、現在お気に入りの傘を持っておらず、“傘迷子”の状態でした。

ということで、今回は大森さんに色々教えていただきながら、お気に入りの一本に出会うべく、真剣な傘選びのスタートです!


雨傘、日傘、晴雨兼用……どれを選べばいい?

大森さん(以下、)「日傘と雨傘はそれぞれ専用で分け、使用頻度が増える晴雨兼用傘は途中で天気が崩れそうな日だけに持ち歩くことをおすすめしています。天気や生活シーンに応じて使い分けてもらえると、一本一本長持ちしますよ」

ツダ(以下、)「なるほど~! 最近は物を少なくしたいと思い、晴雨兼用の傘ばかり注目していましたが、『長く使える方がいいじゃないか!』とハッとしました。今、欲しいのは日傘か晴雨兼用ですね。というのも、日傘は数年前に何かのノベルティでもらったものがあるのですが、自分が気に入っていないデザインということもあり、全然使う気にならず……。紫外線対策のために重要なのはわかるのですが、暑い日に荷物が増えるのもまた面倒で(笑)」

「お気に入りじゃないから、外出する際に日傘を持つことがより億劫に感じているのですね」

「でも、今年の夏こそは日焼け対策を徹底したいので! 毎日持ち歩きたくなるような一本が欲しいです。実用性を考えると、晴雨兼用でしょうか?」

「確かに晴雨兼用は、天気が不安定な日の外出時には便利です。突然の雨にも、また雨が止んで日が差すときにも対応ができるので」



「晴雨兼用は、折りたたみ傘と長傘があります。建物への出入りが多い日は、折りたたむことを手間に感じちゃうので、個人的には長傘が好きですね。荷物が少ない日や旅行の時は、折り畳みタイプが重宝しますよ」

「わかります~。出たり入ったりするたびに傘を畳むのは、私も面倒に感じるタイプなので、長傘がいいかな」


「それでしたら、このブルーがお似合いになると思いますよ!」

「この爽やかな水色、大好きです~。小さめのフリンジも、上品で素敵! 生地のマットな質感もいいですね」

「こちらの生地は、実はポリエステルを使用しています。ポリエステルと言えば、化学繊維特有の光沢がありますが、この生地は微量に起毛をしているので、マットな質感です。秋にもお使いいただけると思います。ただ、ポリエステルは風通しがいいわけではないので、真夏の日傘としては正直あまりおすすめできないですね」

「なるほど~。『晴れの日でも雨の日にも使える1本を』と思っていましたが、暑さが年々厳しくなっていることを考えると、日傘の方がいいのかも……」


パッと明るい色の日傘は、顔うつりもよくなる


「ベーシックな日傘だったら、歩くたびに揺れるフリンジタイプがおすすめです。フリンジがアクセントになるので、Tシャツ+パンツといった夏のシンプルなコーディネートとも相性抜群ですよ」

「無地だけど、とってもかわいい~! ボリューム感のある大きめなフリンジも、黒なら甘くなりすぎませんね」


「でも、黒やネイビーのシンプルな服をよく着るツダさんには、明るめの色や柄の日傘をぜひおすすめしたい! 先ほどの色違いでベージュのこちらは、フリンジが小さいタイプでかわいさは控えめに。黒の日傘を差しているときよりも、顔うつりがいいですよ。」

「(鏡で見比べて)ほ、ほんとだ……! 顔うつりは気にしたことがないポイントでした」

「ツダさんって、きっと普段シンプルなコーディネートが多いですよね? そんな方には、洋服では絶対着ない色や柄を取り入れて、傘だからこその冒険をするのもおすすめです」

「そうなんです。黒やネイビーが大好きで、洋服はベーシックカラーのシンプルなものばかり。色や柄のものは、あまり持っていないですね」

「シンプルなコーディネートが多いのなら、柄の日傘でアクセントをつけるのも。一番似合いそうなのは、ピンクチェックですね」

「本当ですか!? この色と柄は、洋服では絶対手に取らないので意外……。でも確かに、なんかしっくりきます! ピンクが落ちついた色合いで大人っぽく、なじみのあるネイビーも入っているからですかね」

「こちらは麻を使用しているので、ポリエステル生地の晴雨兼用より風を通し、見た目も涼しいですよ」


「ツダさん、オレンジも似合いそう! この麻の日傘は、まばらな太さの糸で織られているので、無地でも表情が豊か。やさしい雰囲気の一本です」


「あえて、大胆な花柄もアリじゃないですか!? この柄はsom barniile(サン バーニル)というテキスタイル作家さんが描いたもの。手描きならではのタッチや色の重なり合いは全て一点物。傘を広げるたび惚れ惚れしますよ~」

たくさんの傘を見せていただき、「ま、ま、迷う~!」と優柔不断モードを発揮しまくりのツダ。「私も買い物で即決できないタイプなので、気持ちはわかりますよ~」と大森さんは笑顔でとことん付き合ってくださるので、安心してじっくり迷うことができます。

日傘は黒やネイビーが多い印象でしたが、明るい色のものを差して比べてみると、顔うつりの違いに驚きました。黒の洋服が多いこともあり、傘は明るい色から選ぶことに。(大森さんにおすすめされていなかったら、たぶん黒を選んでいました・笑)

ようやく3つに候補を絞ったツダ。残るはハンドルなどのディテールを選ぶ作業。超真剣な傘選びは後編に続きます。


photo : 有馬 貴子

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大森商店

東京都千代田区神田佐久間町4丁目11番地 ファインコート秋葉原101号
TEL : 03-3863-6414

※7月は予約制にてお店を営業しております。
詳しくは、HPやインスタグラムでご確認ください。
ohmori.com
Instagram「@ohmori3

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