卵かけごはんの朝ごはん ~「黄魚(キオ)」高はしこごうさん vol.4

器店主の朝ごはん
2016.09.25

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連載第4回の献立は、卵かけごはんです。

少量のお米を炊くのにぴったりの、デンマークのビンテージの黄色いお鍋。色もキレイで見た目がおしゃれなだけでなく、早く炊けて、美味しいんです。今日は2合炊いていますが、洗米してから炊き上がりまで、30分足らず。そんなわけで、もちろん炊飯器は持っていません。

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炊きたての日は、我が家はいつも、卵かけごはん。白身を取り除いて、黄身だけの卵かけごはんです。ちょうどいいお醤油の量にしたいので、キレのいい、岡田直人さんの片口にお醤油を入れて、ちょこちょこかけて食べています。

卵かけごはんの時は、おかわりすることが多いので、お鍋をそのまま食卓に置いちゃいます。そのまま置いて絵になるし、美味しいし、パーフェクトなお鍋です!!

おかずは、白い長ナスが売っていたので、油で焼いて、お醤油をかけて食べました。娘にはちょっと不評。ピーマンの油炒めおかか和えも、一口食べてくれましたが、こちらも不評でした。両方とも似たような味なので、単調でしたね……(苦笑)。「お汁と、ごはんだけ美味しい」と、白米がっつり食べてました!!

今日のフルーツは、ネクタリン。卵かけごはんの時は、娘がごはん食べ過ぎて、フルーツまで食べられないのを知っているので、私が丸かじりです。やったー! 独り占め!!

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残り物が多い時は、私のお弁当に詰めて、私の昼食です。この曲げわっぱ、量がすごく入るので、すごいボリュームです。朝ごはんの献立に、梅干しとプチトマトを追加しただけです。わっぱに入れると、わっぱのいい香り。娘におかずが不評だと、そのまま私の昼食になります。


今回、朝ごはんに使用した、我が家で出番の多い、そのまま食卓に出してもお洒落な調理器具のご紹介です。

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今回のように、少量のお米を炊く時は、「ルクルーゼ」の白い片手鍋を使ったり、今回のものと色違いの青を使ったり、気分に合わせて選んでいます。

第1回でも登場した、ビンテージの黄色いグラタン皿は、コンロに直接置いて火にかけられるので、取っ手のないフライパンのように使っています。ウィンナーと目玉焼きのときはもちろん、水切りしたお豆腐とウィンナーを炒めただけの時なんかも、このグラタン皿が登場します。地味なお料理がキレイに見えます。発色もキレイな黄色で、元気が出ます。

直火にかけられる耐火皿も、我が家では定番です。黒いお皿、上のほうは、安福由美子さんの耐火皿。こちらは底がフラットなので、目玉焼きだけの時や、蒸したお芋に焦げ目をつけて、そのまま出したい時など、極小サイズのフライパンとしての使用が多いです。また、アサリの酒蒸しおひとりさま用、きのこのバター炒めなど、あと一品ちゃちゃっと作りたい時にも便利。トースターにも入ります。

黒いお皿の下のほうは、毎年、秋冬になると入荷する、「黄魚」でも大人気の、清岡幸道さんの耐火皿グラタンボウル。茶色と黒がありますが、我が家では、汁物の温め直しや、芋好きな私たちの、お芋グラタンに大活躍。ジャガイモや里芋、さつま芋のグラタンに。名前はグラタンですが、中身は芋にチーズをのせて焼いているだけです。もう少し寒くなってきたら、焼きりんごも最高です。


お次は、今回の朝ごはんに使用したお皿のご紹介です。
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左の黄色い小ぶりの鍋は、デンマークのビンテージ。蓋もフライパンやオーブンディッシュとしても使える、無水調理が可能な、お利口なお鍋です!!

蓋の下敷きにしているのは、フィンランドの「ラプアン カンクリ」の厚みのあるデュッシュクロス。丈夫で、色もキレイで、「黄魚」でも大人気です。

藍色の箸置きは、村上雄一さんによるもの。こちらも、「黄魚」の定番アイテム。平岡正弘さんの白い漆と相性が良く、我が家でも大活躍!!

飯碗は、和田山真央さんのピンク飯碗。ほんのり淡いピンクの色合いが、お米の白さを際立てて、美味しく炊いたお米を、もっともっと美味しそうに見せてくれます。ピンク効果、恐るべし!! 化粧品のチークのように、顔ではなく、お米が元気になります。

汁椀は、生地史子さんのさくらボウル。深さがあって、丸みがあり、持った時に安心感を感じるお椀。お鍋の時期には、取り鉢にも大活躍。深さがあるので、冷めづらく、よく噛んで食べなくてはならない玄米食の方にも人気です。

岡田直人さんのちっちゃい片口は、キレがいいので、かた焼きそばにお酢をかけたい時や、素麺のおつゆのちょい足し用などに、よく使っています。

白ナスの油焼きをのせたのは、グラデーションが美しい大渕由香利さんのお皿。第3回ではサラダをのせていますが、こういう地味~なのにのせると、ただの油焼きも、手を伸ばしたくなる一品になります。

ピーマンの油炒めおかか和えをのせたのは、田代倫章さんの台形鉢。深さがあるので、酢の物や、納豆鉢としても、こぼさず使えて便利。内側の釉薬と、外側の釉薬が違う釉薬なので、質感が違っていて、いつも使っている時の表情と、洗い物をしてひっくり返した時の表情が違って、おしゃれです。

山ごぼうをのせている小皿は、村上雄一さんのフリル小皿。女優さんのような美しさで、使い勝手もいい、欠点のない小皿です。

ネクタリンを置いた真っ青なお皿は、ほぼ毎回登場の、はしもとさちえさんのお皿。私、相当気に入っているのでしょうね。朝ごはんには欠かせません。

しゃもじを置いた小皿は、森谷和輝さん。夏の我が家の大定番です。

4回にわたり、コラムを書かせていただきましたが、「黄魚」の器たち、いかがでしたでしょうか。

娘には、毎日の朝ごはんを通して、食事の楽しみを知ってほしい、でも母ちゃん時間がない!! だから、器のことをいちいち説明したりはしていません。母ちゃんが毎日用意する朝ごはんと器使い、つまり母ちゃんの背中を見て育ってちょうだい、なわけなのです。

そんなわけで、今日も元気にがんばるぞ!! 帰ってきてビールを「プハー」と美味しく飲むために、今日も母ちゃん頑張ります。 今日も、レッツゴー保育園!!

 

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暮らしの店 黄魚

「料理を盛って完成する器」をコンセプトに、日本の作家ものや、「ル クルーゼ」のヴィンテージ鍋などをラインナップ。「ある日の朝ごはん」コラムの執筆は、店主の高はしこごうさん。

東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19 代々木公園Qビル1階A
TEL:03-6804-9888
11:00~18:00(土日12:00~)
祝日定休、娘さんの体調不良のときもお休み
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