1884-1920年からの‟贈り物”「クレイユ・エ・モントロー」のプレート
~「monbus」よりvol.26 ~
1700年代に開窯した「クレイユ」と、1700年代前半から陶器の製造を行っていた「モントロー」とが1800年代に合併してできたのが、陶器会社の「Creil et montereau(クレイユ・エ・モントロー)」。19世紀フランスアンティーク陶器としてのコレクターも多い、人気のブランドの一つ。その一枚をご紹介します。
白地に濃淡のつけられたブルーの植物柄は、これからの季節らしく爽やかで、お料理を引き立てつつ、テーブルのアクセントにも。
この時代だからこそのやわらかな表情に仕上がった銅板転写による柄は、現代のような精密さはありませんが、一枚一枚に違った表情があり、より愛着を持って長く愛用したくなるプレートです。
フランスでの買い付けは、主に南フランスを中心に回っています。モンペリエより、ぶどう畑を横目に車を走らせ村から村へ。日々移動しながら、買い付けた品を車に積み込んでいきます。
そんな時いつも悩むのが輸送方法。バラバラと送ったり、大量になるとホテルに置いておき、取りに来てもらうことも。ホテルスタッフに「明日、配送業者が荷物を取りにくるので保管して下さい」と頼んだら別室に連れていかれ、あの中に爆弾が入っているのではと本気で疑われたことも……。
様々なトラブルを乗り越えつつ、アンティークを日本まで運んでいます。
「クレイユ・エ・モントロー」は、イギリスの陶芸職人も深く関わり発展。新古典主義の様式から、新しい銅版転写技術を取り入れジャポニズム、アールヌーボーの到来と時代に翻弄されながらも、1955年、残念ながら永久に工場は閉鎖されることとなりました。
遥か昔の生活に思いを馳せながら、日々の食卓でご使用いただきたいです。お料理も素敵になりますが、気持ちもいつもと違う豊かさを感じられるのではと思います。
(店主・山田)
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長野県松本市大手2-2-26
TEL:0263-88-2932
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜
https://monbus-life.com/
Instagram「@monbus_life」
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