我が家の定番朝ごはん~「空音(くうね)」山下麻奈美さんvol.1
暮らしとおしゃれの編集室をご覧の皆さま、はじめまして。東京・早稲田大学のそばで、月に数日だけ開く器屋「空音(くうね)」を営んでおります山下麻奈美です。
今回この連載のお話を頂いた時、暮らしとおしゃれの編集室の読者の方々は、きっとこだわりを持って暮らしてらっしゃる方ばかり。私などが連載させていただくなんて……とおそれ多くもあったのですが、とてもおもしろそうな企画! みなさまと器の楽しみを共にさせて頂けたらいいなと思い、連載に参加させていただくことにいたしました。
photo&text:山下麻奈美 使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
昼ごはんや夜ごはんは、家族以外の人とも時間を共にする機会も多いですが、朝ごはんは基本、家族だけで囲むことが多いですよね。我が家の朝ごはんを皆さまにお見せするのは、何となく気恥ずかしいものですが、まずは定番の朝ごはんをご紹介します。
トースト 白い器:石田誠さん
紅茶 ミニボウル:たぶん?イタリア製
ミニトマトとしらすのサラダ 焼き締め小皿:石田誠さん
バターといちじくのジャム 絵付け小皿:10年近く前に買った作家もの
フランスパン生地のシンプルな食パンに、バターと自家製いちじくジャム。パン好きな方、とても多いと思いますが、私もその一人です。我が家では、トーストしたパンが平日の朝ごはんの定番です。家から歩ける距離に、大好きな天然酵母のパン屋さんが2軒あります。でも毎日のことなので、近くのスーパーや自然食品店などで調達することもあります(笑)
どこか出かけた先でも、パン屋さんを見つけると身体が自然と吸い寄せられてしまいます。パンも器と同じで、意図せずとも作る人そのものが自然と出ていて、作り手(お店)の数だけ魅力があるのだと思います。おもしろいですね。
パン食なら紅茶も欠かせません。イベントや茶葉の販売でもお世話になっている「teteria(テテリア)」さんの紅茶は、一度飲むと他の紅茶との違いに驚いてしまうほど、美味しいです。
このBREAKFASTは、茶葉が細かく加工されたもの。ミルクティーでもストレートティーでも、どちらでも美味しくて、その日の気分で楽しめ、とても重宝しています。今朝は、さっぱりストレートで。ミニボウルにいれてみました。このボウルは外側がブルーグレー、内側がアイボリーで、日本の器にはあまりない色合いが気に入っています。
トーストとトマトを盛った石田誠さんの器は、使うほどじわじわと心に染みるようなところがあり、お店を開く前から大好きでした。
焼き締めの小皿は、私が初めて買った石田さんの器です。この器を手にして以来、釉薬をかけない究極的にシンプルな器の虜になりました。
そんなこともあり、石田さんが新しく取り組むようになった白い器は、初めそんなに興味がありませんでした(石田さん、ごめんなさい)。でも使ってみると、だんだんとなじむようになりました。
写真で見えるでしょうか? うっすらと貫入(ひび割れ)が現れはじめたのです。貫入が入ることで、まぶしいような白にやわらかな風合いが加わり、今では朝ごはんにいちばん多く登場しています。欠けを作ってしまいましたが、これからも朝の器として愛用していきます。
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※実店舗は閉店しました。オンラインショップを準備中です。詳しくはお店のHPにてご確認ください。
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