～「berkarte」より vol.16 ～

フランス、パリで1830年に創業した銀製品老舗メーカー、「Christofle（クリストフル）」。すくいに入る刻印から1862～1935年頃に作られたものとされる、ディナーフォークです。

その昔、フランスの王ルイ・フィリップや、ナポレオン三世など、著名な人物からの注文を受けて、王室御用達のブランドとして高く評価されるようになった「クリストフル」。今日では、世界各国の大使館や公邸、一流ホテルなどで「食卓の芸術品」として広く愛用されています。

まず、手にして感じる重たさは、日本の一般的なものと比べると３倍くらいの重量感があります。男性用なのかな、とさえ思えるサイズ感も、ディナーフォークと呼べる、メーン料理のお肉やお魚などにふさわしい大きさ。ぐっと力を込めやすく、刃先も長くてすくいやすい、立派な爪をしています。

爪先からなめらかにアーチした柄が美しく、デザインもシンプルで無駄がないので、様々なディッシュやクロス等との相性が良さそう。

背面は、使わない限り見えない部分、にもかかわらず、さりげなくデザインが施されていて、こだわりのようなプライドを感じます。

あいにく、同じシリーズのカトラリーに揃いはないのですが、デザイン違いをあえて組み合わせたりして、楽しんで頂けたらいいなと思います。

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