実はおすすめ "晩秋の線香花火”、いかがですか?

今日のひとしな
2022.11.28

~「伝所鳩」より vol.28 ~

夏の風物詩と言えば、花火。季節もすっかり秋になり、花火をする人は少ないかもしれませんね。確かに、花火の旬は夏です。

ですが、寒い時期にする花火がいいってご存知ですか? 

その理由は、空気が澄んでいるので、花火がキレイに見えるから。真冬はちょっと寒いけど、心地よい気温の秋は特におすすめです。

さて、そんな花火の中でも花火が4段階に変化し、それが四季や人の一生にも例えられる「線香花火」は、ほとんどの方が一度はやった経験があるのではないでしょうか。

線香花火はもともと日本で生まれたものです。しかしながら、今では99%が海外で作られ、それが日本へと輸入されてきているもの。海外で製造された線香花火は日本製よりもずっと安価なため、国内で線香花火を製造する会社は少なくなり、現在で残り三社となってしまいました。

そのうちの一社が、福岡県みやま市で1929年に創業した「筒井時正玩具花火製造所」です。

線香花火は、「西」の線香花火‟スボ手牡丹”と「東」の線香花火‟長手牡丹”の2種類があり、‟スボ手牡丹”に関しては、国内唯一の製造所となっています。

線香花火は、今では全国的に同じものが普及しているのですが、以前は関西と関東で形も遊び方も違いました。

関西は、西の線香花火‟スボ手牡丹”と呼ばれるもので、線香花火の原型でもあります。

藁(ワラスボ)の先に火薬を付け、それを香炉にたてて火をつけて遊んだことが始まりだと言われています。米作りが盛んな関西地方には、ワラが豊富にあったため、‟スボ手牡丹”は関西地方を中心に親しまれました。今では、この‟スボ手牡丹”を作っているのは、国内では「筒井時正玩具花火製造所」だけになってしまいましたが、原材料となる稲ワラを守るために米づくりも自分たちで行われています。

先端に塗られている火薬に火をつけ、上向きにして遊びます。


一方で、関東地方で親しまれているのが、今では広く普及している東の線香花火‟長手牡丹”です。

関東地方では、紙すきが盛んだったため、ワラの代用品として紙で火薬を包んで作られました。もともとは関東地方を中心とした線香花火でしたが、のちにこれが全国に広がり一般的な線香花火となりました。よく知られているように(冒頭の写真もそうですね)、ふっくらとした先端に火をつけて、火の玉を下にして遊びます。

‟スボ手牡丹”は風を活かして花をひらかせ、‟長手牡丹”はじっくりと花の変化を楽しむ。2種類とも派手とは言えない花火ですが、その儚さや可憐さに昔から日本人は魅了され、今でも最後を飾るものとしてなくてはならない存在です。

お店では一年中花火を販売していますが、プレゼントに買われる方も結構多くいらっしゃいます。

帰省される時にみんなで遊びたいと思ってお土産にされているようですし、食品と同じく花火も「消えもの」なので、贈りやすくそしていただきやすいものです。

ご家族が友人などで集まるときには、みんなでゆっくりと花火を囲んで語り合ってもらえたらと思います。

 

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スボ手線香花火長手線香花火


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伝所鳩(でんしょばと)

住所:兵庫県豊岡市日高町祢布967
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜・火曜・水曜
お問い合わせ:https://denshobato.tokyo/contact
HP:https://denshobato.tokyo/
instagram:@denshobatotoyooka 

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