食卓に遊び心と笑顔を運ぶ ムーミンマグ

今日のひとしな
2023.03.10

~「free design」より vol.10 ~



日本人にとって一番身近な北欧といえば、ムーミンではないでしょうか。
子どもの頃に観たテレビアニメや図書館で手に取った原作小説やコミックス、大人になってから買い集めたキャラクターグッズなど、ムーミンとの出会いは人それぞれ。最近では、埼玉県にあるムーミンバレーパークに行ったという人も多いかもしれませんね。

私たち日本人にとっても馴染み深いキャラクターですが、フィンランドの人々にとってはムーミンが自国のものだということが誇りになっているそうです。今や世界中で知られ、愛される存在が自分の国の生まれというのは嬉しくなりますよね。


語り尽くせぬほどにムーミン愛にあふれている当店ですが、その熱すぎる思いの丈はぜひ特集『知ればもっと好きになるムーミンの世界』を読んでもらうとして、今回はムーミンマグの世界をご紹介したいと思います。

現在の形のムーミンマグが発売されたのは1990年のこと。それから現在に至るまで、毎年のように新作が発表され、世界中のコレクターを熱狂させています。


ムーミンマグの原型となっているのが、カイ・フランクがデザインした「ティーマ」シリーズのマグ。
ムーミンもティーマも、フィンランドが誇る代表的な作品です。この2つのコラボレーションによって生まれたムーミンマグは、“フィンランドの象徴”といっても過言ではありません。

ムーミンの原作者「トーベ・ヤンソン」とティーマのデザイナー「カイ・フランク」は、同じ時代を生きた、フィンランドを語るうえで欠かすことのできない人物です。第二次世界大戦によって暗い影を落としたフィンランドに新たな光をもたらした偉大な2人。現在、私たちがこうしてムーミンマグを手に取っていられるのもこの2人の存在があってこそと言えるでしょう。


ムーミンマグは、キャラクターが単体で描かれた「キャラクターマグ」と、シーズンごとに発売される「スペシャルマグ」の2種類があります。
キャラクターマグは、ポップな背景カラーにキャラクターが大きく描かれています。背景色はキャラクターに合ったものという選定基準だけでなく、他のキャラクターマグと並べても調和するように考えて選んでいるそう。将来家族が増えて買い足した時にも、違和感なく溶け込むように、という気持ちが込められているのかもしれませんね。


キャラクターマグとは対照的に、スペシャルマグはシーズンごとにテイストはさまざま。原作小説に忠実なデザインから、コミックのイラストを組み合わせたもの、絵本で使用された水彩タッチのものなど、今年はどんなデザインかな? とワクワクした気持ちで発表を待っている方も多いはず。


どちらも食卓に笑顔を運んでくれる存在であることに違いありません。
北欧の食卓を写した写真を眺めていると、さりげなくムーミンマグが溶け込んでいるのをよく目にします。キレイにまとめ過ぎず、ちょっぴり“外す”遊び心を日々の暮らしでも大切にしたい。そんな気持ちを思い出させてくれるのがムーミンマグの存在なのかもしれません。

■ムーミン マグ(アラビア/ARABIA)
■ムーミン限定マグ(アラビア/ARABIA)
■ムーミン特集

 

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free design(フリーデザイン)

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-2-2F
TEL:0422-21-2070
営業時間:11:00-19:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)
オンラインストア:http://www.freedesign.jp
Instagram:@freedesign_jp 

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