フィンランドの想い出　～イッタラガラス工場見学～

～「free design」より vol.22 ～

free designでは、オープン当初からイッタラのアイテムを取り扱っています。

「ティーマ／TEEMA」や「カルティオ／KARTIO」など、シンプルで美しく使い心地のよい北欧を代表する食器をはじめ、「キビ／KIVI」や「アアルト ベース／AALTO VASE」など、私たちの生活の中に溶け込み、彩りを加えるイッタラのアイテムたち。いつかつくられる様子を見ることができたら……と密かに思っていたのですが、幸運なことに2016年にガラス工場を見学する機会に恵まれました。

フィンランドの首都ヘルシンキから北に130km。電車で1時間半ほどかけてイッタラ村にあるガラス工場へ。

白い煙突にティモ・サルパネヴァがデザインした「iロゴ」が見えた瞬間の高揚感は、今でも忘れられません。

工場の内部は、炉を中心にぐるりと作業場が配置され、アルヴァアアルトのベースやオイバトイッカのバードなど、ハンドブローで製作されるアイテムがつくられていました。

ガラスを溶かしては形を整え、色ガラスを加え、息を吹き込みながら徐々に出来上がっていくバード。職人たちの長年の経験と技術によって、バードに命が吹き込まれる様子を間近で見る事ができたのは本当に貴重な体験でした。

イッタラのガラス工場では、そこで働く人がプライドを持って生き生きと仕事をしている様子が印象的で、熱気や喧騒なども含めて不思議な力に満ち溢れていました。

フィンランドのイッタラ村という小さな村で、手間暇をかけて生まれるアイテムたち。それが遠く海を渡って日本に届けられ、今現在こうして自分の手元にあることに感謝して、これからも大切に使っていこうと思います。

■iittala

←その他の「free design」の記事はこちらから
←その他の「今日のひとしな」はこちらから