編み目の美しいお茶碗籠

～「MATHERuBA」より vol.18 ～

鹿児島は、全国有数の竹どころ。
日本で一番の竹林面積を誇っています。
本日の「今日のひとしな」は、編み目の美しい竹のお茶碗籠。

こちらの作り手は、鹿児島県姶良市に工房を構える「柚木竹細工工房」の柚木一徳さん。
10年以上のお付き合いになる職人さんです。

いつも笑いの絶えないお話上手で優しい柚木さん。ここ数年お休みしていますが、お店でのワークショップも、楽しく面白くわかりやすく教えて下さるので、毎回人気のワークショップです。

美しい艶のある白竹のお茶碗籠。この籠を作るのに、まず材料の白竹を作る事から始まります。
柚木さんの扱う竹は、ご自分で竹山に入り、節の長さを見極め切り出し、高温の釜で竹を煮て油抜きをします。

1ヶ月近く朝晩の出し入れをしながらの天日干しを繰り返し、乾燥。更に半年寝かせる事で強度のある艶のある竹になるそう。

そこから竹割りをし、製品により厚さを揃えた竹ひごにするまで、全ての工程をご自分で行っています。

厚さ１ミリにも満たない竹ひごで、しっかりと編まれた籠は、しなやかな弾力がありながらも丈夫な籠。艶のある表面は20〜30年かけてゆっくりと飴色に変化するそう。暮らしと共に、経年変化も楽しめます。

白竹は、油抜きをしているので水気をきらいます。乾いたお茶碗の収納や、お茶セットの籠として、布巾やタオルの収納にもおすすめです。
丁寧な手仕事の美しい編みのお茶碗籠。ぜひ手に取って使って頂きたい一品です。

■柚木竹細工工房

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