『 ふと立ち止まり、無垢な時間をくれる』福島万希子さんの器たち

～「いえとくらしの道具　HOTOLI／ホトリ」より　vol.5～

水の流れる音
生き生きと伸びるさまざまな草花
ゆったり寝転び過ごす猫。

熊本市内から南に位置する宇城市小川町で陶芸活動をされている福島万希子さん。福島さんの器は、用途から入るのではなく「かたち」から生み出され、使い方を限定させず使い手に委ねる自由さがあり、穏やかな環境と日常が表れているようにやさしい印象を受けます。

仕立て屋さんに生まれた福島さんにとってものづくりはとても身近で、幼い頃から興味が強かったそうです。そんな興味関心は、作品としての製作に留まらず、身の回りものに対しても発揮されていて、ご自身で工房に手を加えていらっしゃったり、自分に合うおいしいおやつを作ってみたりと、くらしの楽しみ方をいつも教えていただいています。

そんな福島さんのお品は、私のくらしの中でちいさなものたちが活躍中。

中でも四角い角皿は、食事のときや、こっそり過ごすおやつ時間を満たしてくれる存在で、今年漬けた梅干しを一粒のせてじっくりと味わったり、チョコレートや金平糖を乗せてゆっくり食べてたのしんでいます。

他にもちいさなものでは裏表が使えるリバーシブルのお皿もお取り扱いさせていただいています。
食べ物だけでなくアクセサリー置きとしても雰囲気よく空間を整えてくれるので、飾るようにお気に入りを置いておきたい一品です。

土の質感の穏やかさ、白い粉吹きのやさしさに、こころがじんわりと温まるのを感じ、ゆっくりと満たされていく、福島さんのお品たち。

穏やかな景色へ誘い、時が巡りゆくのを慈しめる心でいさせてくれる、くらしの中でふと立ち止まり無垢な時間をくれる大切な存在です。

福島万希子 | 刻々プレート皿（小）
福島万希子 | しろい角皿6.5
福島万希子 | しろいかたち（小）楕円
福島万希子 | しろいかたち（小）たまご
福島万希子 | しろいかたち（小）半月

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