日常にある気づき

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.19〜

ちょうどコロナが流行り始めた頃、型染作家の山﨑菜穂子さんにお話をお伺いする機会がありました。

「海外の蚤の市の映像がテレビで流れ、つい見入ってしまいました。」

蚤の市で売られていた積み重なり色あせた布の色合いがなんとも言えず、型染の布で表現したとのこと。テレビの映像からも気づきや発見があり作品に表現してしまう山﨑さん。旅に出たり特別なことをしなくても普段の何気ない生活の中で気づきや発見があるのだと目からウロコでした。そして、そのことを嬉しそうにお話をしてくださる飾らないお人柄にますます惹かれました。

日々の気づきや風景をモチーフにされ、独自の視点で図案を型におこし型染めの技法で染め上げます。日本の伝統技法の型染めですが、山﨑さんが染めて出来上がる作品はハンカチやポーチ、エプロンなど毎日使えるものばかりです。

普段見ている風景や物が山﨑さんの視点で切り取られ、はっとさせられたりクスッとしたり、何気ない日常を楽しむ大切さを教えてもらっているような気がします。

図案家でもあり、お店のオリジナル包装紙をデザインしていただきました。そのことについて、明日の「今日のひとしな」でご紹介させていただきますので、どうぞお楽しみに。

「ヤマボウシの実」柄のハンカチ。山法師の実の部分を柄に、棒飴にもタンポポの綿毛にも見えます。

「リンゴ」柄のポーチ。よく想像するリンゴの形ではなく、カットしたリンゴの柄。

山﨑菜穂子｜ハンカチS　「リンゴ」
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山﨑菜穂子｜ポーチ　「リンゴ」　黄
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