贈り物の包装紙

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.20〜

店名の「好日用品店(こうじつようひんてん)」は禅語のひとつ「日日是好日」が由来です。良いことがあった日もそうでなかった日も、毎日がかけがえのない日。その日一日をただひたすらありのまま生きるという意味から名付けました。

贈り物のお店をすると決めた時、普段の気づきを大切にされている型染作家の山﨑菜穂子さんに包装紙の図案をお願いしようと思いました。お店の由来をお伝えしそのイメージから図案を考案していただけないかという依頼内容、今思うと難しいお題でしたが快く引き受けてくださった山﨑さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

出来上がった図案は、コップの中にふかふかしたまぁるい土（お店）があり、そこから生まれる双葉のような芽(出会い)。これから先に出会う人や物、包みこむ優しさのようなものを連想させてくれました。お客さまの中にはカップケーキという方や鉢植えという方もいらっしゃり、見る方が自由に感じてもらえるのも魅力です。

ひとつひとつの柄は想像していたより大きなサイズ。小さなものをお包みすると抽象的なモチーフになり可愛らしくなりすぎないところも、さすが山﨑さんと頷いてしまいます。

今年の４月でお店がオープンしてから５周年、６年目を迎えます。これからも贈り物によって喜びや励ましで人に寄り添えるようなお店であり続けられますように。想いを込めてお包みさせていただきます。

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