ふわふわに包まれる幸せ
〜「OCUYUKI」より〜 vol.29
「ふわふわのタオルに包まれる」 ただそれだけで、どうしてあんなに幸せな気持ちになるのでしょう。
神藤タオルが手がけるファクトリーブランド「SHINTO TOWEL」のインナーパイルタオルは、まさにそんな「日々の小さな幸せ」を体現したかのような一枚です。

作っているのは、日本有数のタオル産地のひとつ、大阪・泉州にある神藤タオル。
タオルの産地といえば「今治」が有名ですが、実は「泉州」は日本のタオル産業発祥の地。お年賀などで手にすることの多い、あの白いタオルも泉州生まれ。

泉州タオルの特徴は、「後晒し(あとざらし)」。織り上げた後に、生地に残った糊をしっかりと洗い流すため、おろしたてから、水を弾くことなく、しっかりと水分を吸収してくれるのです。
このしっかりと洗いをかける工程を支えているのが、泉州の豊かな水。
和泉山脈から流れ出る水に恵まれた土地だからこそ、後晒しのタオルづくりが根づいてきたのだといいます。

神藤タオルは、その泉州で1907年からタオルづくりを続けてきました。
6代目である現在の代表、神藤貴志さんは、もともと家業を継ぐつもりだったわけではありません。小学校は川崎、中学・高校時代はイギリスで過ごし、大学は東京へ。タオルづくりは、どこか「おじいちゃんの家の仕事」という距離感だったそうです。

それが、大学3年生の就職活動が始まるかというタイミングで、おじいさんから「後継者にならないか。ならないなら廃業も考えている」と打診されたのです。神藤さんは意を決し、大学卒業後に大阪へ飛び込みました。おじいさまの急逝などもあり、2014年、28歳で社長になりました。
神藤さんが受け継いだのは、会社だけではありません。長い時間をかけて積み重ねられてきた、泉州のタオルづくりの技術もそのひとつ。

表面はやさしいガーゼ素材、内側にふかふかのパイル。
ガーゼとパイルの“いいとこ取り”を実現した「インナーパイルタオル」は、おじいさんの代から職人たちが試行錯誤を重ね、昔ながらのシャトル織機を改造しながら生み出した、神藤タオルならではの技術です。
「ガーゼは肌触りがいいけれど、薄手ですぐにびしゃびしゃになってしまう……」という弱点を、見事に克服した1枚です。

ところで、よくお客さまから「タオルの買い替えどきがわからない」という質問をいただきます。以前、神藤さんに直球で聞いてみたところ、「それね〜(笑)」と苦笑い。
「正直、何枚をどれくらいの頻度で回しているかにもよるから、一概には言いにくい。長持ちしないタオルは嫌だけど、本音を言えば商売的には適度に買い替えてほしい(笑)」
悩ましいところですが、神藤さんいわく「『あれ? 匂いが気になるな』とか『吸水性が落ちてきたかな?』と思ったら、それが替え時です」とのこと。もし今、あなたの家のタオルに「あれ?」と思う瞬間があるなら、そろそろ替え時なのかもしれません。

365日、毎日使うものだからこそ、心地よさに少しこだわってみる。ふわふわのタオルに包まれる。思わず顔がゆるんでしまう。インナーパイルタオルは、そんな隠しきれない幸せを、毎日の中にそっと増やしてくれる一枚です。
東京都国分寺市日吉町2-33-20 シャルムビル102
営業時間:水-金11:00〜18:00
火/土12:30〜18:00
定休日:第一土・日・月・祝祭日
https://ocuyuki.jp/
Instagram:@ocuyuki
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