洗練された格好良さ「竹俣勇壱」のカトラリー
~ Plain Table(プレーンテーブル)より vol.16 ~
石川県は金沢で彫金師としてジュエリーやカトラリーなどの生活道具を製作されている竹俣勇壱さん。
竹俣さんのカトラリーはアンティークのような雰囲気があり、だたの生活道具だけではない、美しさにもこだわった作品です。
「ryo」というシリーズは、猿山修さんがデザインし、新潟県燕市にある田三金属さんがプレスを行い、竹俣さんが監修と仕上げをしているプロダクトシリーズです。
焼き処理をしたあと、黒い部分を残しながら磨くことでアンティークのような風合いと陰影を生み出しています。少し懐かしいようなそんな佇まいなのは、古くからある型を元に生産されているから。日本人の口に合うよう計算され考えられたデザインは、見た目の美しさだけではなく、とても使いやすいのもこのシリーズの特徴です。
「ryo」シリーズは、ナイフ、フォーク、スプーンはもちろん、ケーキサーバーやバターナイフ、スープスプーンなどなどたくさんのアイテムがあります。
竹俣さんご本人も「使いにくい」とおっしゃる頭が大きく、柄の細いこちらのカトラリー、確かに持ちやすいわけではないのですが、このデザインなのにはちゃんと訳があります。
少ししか盛れない、細いから持ちにくい、でもそれが少しずつゆっくりと食べ物を口に運ぶ美しい所作につながるのだと竹俣さんが話してくださいました。食べやすくたくさん盛れるスプーンやフォークだと、どうしてもめいっぱい口にほおばりたくなってしまう。そこをあえて使いづらくすることで美しく食べることを意識させてくれるのですね。シュッとしたフォルムですが、柄の鎚目があることで人の手の温もりを感じさせてくれます。
ステンレスなのでお手入れも特に気にする必要がなく、和にも洋にも馴染みます。自然と手に取りたくなるアンティークな表情と、洗練された存在感のあるカトラリーです。
徳島県徳島市末広2丁目1-42
OPEN:11:00~19:00
1F:088-622-7366 CLOSE:水
2F:088-612-9122 CLOSE:水・木
http://plaintable.com/
Instagram:@plaintable_
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