食卓に取り入れたい「ONA-TISS」のバスクリネン
~ 糸と樹より vol.21 ~
バスク地方で織られた伝統的なリネンの紹介です。ご存知の方も多いと思いますが、まずは簡単にバスク地方のことをお話しすると、地理的にはフランスとスペイン両国にまたがり、独自の言語や文化を持ち、独立精神が旺盛。サッカー好きの私はメッシのいるバルセロナ関連でバスクの話をよく見聞きするので、馴染みがあります。最近ではスペインからの独立問題でニュースによく取り上げられるなど、歴史的にも文化的にも非常に特殊な地域です。
バスクリネンは元々、牛用のマント生地のことで、日除けや虫除け用に17世紀頃から厚手の麻で織られたのが起源とされています。近年はコットンが主流で生活のさまざまな用途に使われるようになりました。
ほとんどメーカーは最新の高速織り機で、モダンにアレンジされた派手で主張の強いバスクリネンの製造にシフトしていく中、「ONA-TISS (オナティス)」は1948年に創設された時と同じ手作業で、伝統的なデザインのままつくり続けられています。機械は古い低速織り機を使っているので、洗う度にストライプなどの模様や紋様が浮かび上がり、独特のやわらかさと風合い、表情が生まれてきます。
製品には「 tisse en France, au pays Basque( フランス、バスク地方で織られた生地である)」というネームが付きます。このように表記ができ、全ての作業を昔ながらの伝統的製法で作り続けている最後の1軒が、この「オナティス」なのです。プレイスマットとしてや、手拭きや食器拭きとしてなど生活の中のいろいろな場面でお使いいただけますよ。
肌ざわりのいい、ぽこぽこと凸凹のあるワッフル生地仕様の「ARGUIA Torchon」 は、約50×80㎝の大判で手拭きや食器拭きにおすすめです。
すっきりとした織地の中央にストライプが施された伝統的な柄の「MANTASER Set」は、約50×40㎝でプレイスマットとしておすすめです。
広島市中区本川町2-5-12 鳥越ビル4階
TEL:082-291-1007
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜
http://itotoki.com/index.html
Instagram「@itotoki.hiroshima」
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