4世帯のアパートをリノベーションして1つの住宅に【岡山県】

Comehome!
2022.10.12

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

もとは木造のアパートだった福永さん邸。四角い箱みたいな外観が気に入り、リノベーションすることにしました。外階段を壁で覆って室内に入れ、壁を取り払い、4世帯を1つにまとめ、DIYも駆使して海外の住宅のような住まいが完成! そんな福永さん邸をご覧ください。

この記事は『リノベーションでつくる ヴィンテージスタイルの家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

【福永さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/40年
間取り/2DK×4戸
延べ床面積/200㎡
物件購入価格/約1500万円
リノベーション費用/1100万円
リノベーション面積/200㎡
施工/フォルカ

間取りの変更アイデア

間取り変更(2DK×4戸→4LDK+ウォークインクロゼットや納戸)、土台材変更、床張り替え、壁・天井断熱材入れ替え、ボード張り替えと塗装、キッチン・洗面台・システムバス・トイレ入れ替え、外壁塗装、屋根補修。

玄関から部屋が丸見えにならないよう配置を工夫しました。右手のガラス窓はアイアンではなく木枠で、これもコスト削減のひとつ。正面のドアは収納。

ドアは福岡のアンティーク店「eel」で購入。たたきの石はヨーロッパの街並みにもよく使われているピンコロ石。

コストを抑えるために
自分でお風呂を解体したり、パテ塗りしたり

1階の1室は事務所として使われていたみたい。鉄骨の梁が入っていたため、余計な柱や壁を取り払って広めのワンフロアとして使うことに成功。

寝室の床はフレンチスタイルのヘリンボーン。

トイレのドアはアンティークショップ「パディントン」で約30000円で購入。

ウォークインクロゼットはパーケットフロアに。

物件を探していたときは、まさかアパートを丸ごとリノベーションするなんて思ってもみませんでした。だけど、実物を見て、この広さならやりたいことが全部試せるかも、とワクワクしたんです。私はふだん、建築会社で家を建てたい方のお手伝いをしています。プランニングから設計、コーディネートまで担当するため、「もし自分の家を建てたら」と、よく想像していました。この家にはその夢をすべて詰め込んだつもり。
 大変だったのはコストを抑えるため、できる作業は自分でやったこと。4世帯分のお風呂やトイレを解体してガレキを運んだり、下地ができた家じゅうの壁に、パテを3度塗りしてペイントしたり。途中で「もう、職人さんにお願いしようかな」と何度くじけそうになったことか。でも、頑張ったおかげで、理想どおりの家が完成しました。

床は足場板に透明のオイルを塗って仕上げました。

ニューヨーク、パリ、イギリス——
さまざまな国の住宅スタイルをミックスしました

リビングの壁は「フォルカ」オリジナルの漆喰。グレーとグリーンが混ざったようなやさしい色合い。

PCコーナーをつくったから、自分でちょっとした仕事もできます。棚に好きな雑貨を飾る楽しみもうまれて。

 わが家のイメージは物件を見に来たときから、頭の中にはなんとなくありました。ニューヨークのカッコいいアパートメント、パリのおしゃれなデリカフェ、イギリスのクラシックなB&B。どれか1つに絞るのではなく、いいなと思ったいろんな要素を取り入れたかったんです。そこで、コーナーごとにさまざまな素材やデザインを試してみることに。ヘリンボーンの床ひとつとっても、板を斜めにカットして突き合わせるフレンチスタイルと、長方形の木を組み合わせるイギリススタイルでは、ずいぶん雰囲気が変わるから面白くて。まとまりをもたせるため、木肌の色を近いものにしたり、家具やタイルの色をグレイッシュなトーンに統一しました。
 お気に入りのキッチンでお菓子を焼いたり、友人を招いてごはんを食べたり。大好きな家ですごす時間は何よりの癒やしになっています。

洗面台横のカウンターは洗濯物をたたんだりアイロンがけができます。

「TOTO」のタンクレストイレですっきりとさせ、足場板でカウンターを設けました。

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